スイスの大学が授業料にビットコイン受付を開始、学費をクラウドで集める可能性について

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2017.10.8

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Photo via Visualhunt.com

<ピックアップ> Swiss Public University Begins Accepting Bitcoin

選挙が近いこともあって教育無償化の話題がまた聞こえてくるようになりました。個人的にはお金が理由で学べないという状況はなんとかできればいいなと思う一方、なんでもかんでも「タダ」みたいな考え方は結局、どっかで踏ん張れないような気もしてて、まあ結局は個別事案にならない限りは無理なんじゃないかなと思ってる口です。

そんな学費に関する話題でひとつ興味深いものがありました。スイスのルツェルン応用科学芸術大学(University of Applied Sciences and Arts)がビットコインでの学費支払いに対応すると発表しているそうです。記事を書いてるCoindeskによると大学そのものがビットコインを受け付けてるわけではなく、Bitcoin Suisse AGというスイス拠点の暗号通貨関連サービスプロバイダと提携して実施するのだとか。

で、この話題に関連づけて考えると面白いのが「ICO(というかトークンセールス)」の流れです。ご存知の通り、ビットコインは登場した2010年前後からたった数年で日本円にして50万円近い金額にまで暴騰しました。ICOという手法で資金調達に成功しているプロジェクトの背後にはこういった暗号通貨資産を投資に回している人たちの存在が見え隠れすることもあります。暗号通貨は国境を超えてピアで送金することが容易ですから、こういったクラウドによる資金集め、投資に向いているということが図らずも証明された形になります。

ではもし、学費を地球上からクラウドファンディングできるとしたらどうでしょうか?

形式的には事業性のあるトークンセールスよりも純粋な「寄付」に近い話になりますが、それでも世界各国の優秀な人材にアプローチできる手段としても使えますし、なにより本当に頑張ろうという意思を支援することは、この世の中の課題解決を推進する一歩になるかもしれません。

冒頭にも書きましたが、教育というのは不平等や不条理があって欲しくない一方で、個人のやる気や意思を無視した一律制度はあまり向かないと考えてます。そういう意味でも意思がある学生のクラウドセールスはやる価値がありそうです。スイスの事例の通り、別に学校がやる必要はなく、暗号通貨関連のプロバイダがどこかの大学と提携してやればいいことですので、国内でも事例が出てきて欲しいところです。

via Coindesk

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