Airbnb の中国版最大級民泊サイト Tujia は本日(10月10日)、3億米ドルの資金調達を実施したと発表した。
Tujia のオンラインとオフラインの事業は先日分離されたため、今回獲得した資金は厳密にはオンラインサービス向けのものとなる。
2011年に設立された同社は、資金調達ラウンドを経て2015年には時価総額10億米ドルの企業となった。今回の現金投入により、オンライン部門だけでその価値は15億米ドルとなる。
オンラインの短期間民泊市場は中国で急成長しており、米国や欧州における宿泊予約の普及率と同程度の水準になると予想しています。
今回 Tuija の投資家として加わった Glade Brook の設立者兼 CIO の Paul Hudson 氏はこう話している。この企業は Airbnb や Uber も支援している。
動きの鈍い Airbnb
中国市場への取り組みに関して言えば、Airbnb の動きは緩慢だ。中国の現地子会社を設立したのもつい最近の2016年だ。シリコンバレー拠点の同社は今年、現地子会社名を中国語で 「愛彼迎(aibiying)」 とした。これは「愛情をもってお互いを歓迎する」という意味だが、ソーシャルメディア上では「おかしな名前」と笑いの種になっている。あるネチズンはその名称について、若いカップルが休憩するために滞在する「いかがわしいラブホテル」を連想させるなどと話していた。
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その結果、Tuija は Airbnb から実質的な競争圧力をほとんど受けることなく成長してきた。同社は現在、国内345と国外1,037の地域で65万を超えるオンライン物件をカバーしていると本日(10月10日)の声明で述べられている。
今回のラウンドをリードしたのは Ctrip(携程)と All-Stars Investment(全明星投資)。これに China Renaissance(華興資本)の New Economy Fund のほか、Glade Brook Capital、G Street Capital(高街資本)も参加した。
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