バンガロールを拠点に銀行向けチャットボットを開発するActive.ai、シリーズAラウンドで825万米ドルを調達

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2017年夏、インドのバンガロールで開かれた Microsoft アクセラレータプログラム参加者
Photo credit: Microsoft Accelerator

Active.ai は本日(11月14日)、Vertex Ventures、CreditEase、Dream Incubator が共同でリードしたシリーズ A ラウンドで825万米ドルを調達したと発表した。

既存投資家の IDG Ventures India と Kalaari Capital も投資に参画した。

Kalaari Capital のマネージングディレクター兼 Active.ai 取締役の Vani Kola 氏は声明の中で、今回の資金獲得により同スタートアップによる継続的な研究開発の取り組みのほか、他国への進出計画が加速されると述べた。

Active.ai の共同設立者兼 CEO の Ravi Shankar 氏はさらに、今回の資金が同社の技術チーム拡大にも活用されると付け加えた。

本社はシンガポールだが研究開発の拠点をバンガロールに置く Active.ai は、この地域でカスタマーサービスのチャットボットを開発する多くのスタートアップの一社だ。

彼らの顧客ターゲットは銀行や金融機関だ。Active.ai のチャットボットは Triniti という名前の人工知能(AI)エンジンを装備しており、自然言語の処理と生成もこなせる。

このプラットフォームがあれば、銀行は Facebook Messenger や Line といったメッセージングアプリを通して顧客から発信される問い合わせや苦情に対処することができる。Triniti を装備するこのチャットボットは、問題の解決に向けて顧客との会話に関わる。それにより銀行は時間と経費、労働力の節約が実現でき、高度な業務に行員を配置することができるようになる。

同社はチャットボット以外にも、自社の AI エンジンを音声通話、テキストメッセージ、仮想現実といったチャネルに応用したいとしている。それにより銀行は、顧客対面業務をさらに自動化させることができる。

Active.ai による前回の資金調達ラウンドは約1年前、Kalaari と IDG から300万米ドルを調達した案件だった。同社は今年、Microsoft によるインドのアクセラレータプログラム参加企業に選ばれた。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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