Amazon Web Servicesは「Recognition Service」のアップデートを発表した。Recognition Serviceは機械学習ベースのコンピュータビジョン・サービスをクラウド利用ユーザーに提供するもの。
システムで画像内テキストを検出して認識することができるようになるので、ユーザーはサインや文書を取り込んで、後に処理してその画像内容を取得することができる。このことはつまり、「認識」という機能により、テキストデータを処理できるシステムのみで物理的な世界のイメージをより分かりやすくすることができるようになった、と言い換えることができる。
さらにユーザーは何百万人もの顔を対象に、リアルタイムでの顔検索が可能になっている。とある人物の画像が、数千万の画像データベースに保管されたものと同一であることを確認するのに1秒とかからない。
これは特に法的な執行が必要な場合に役立つことになるだろう。つまり、ユーザーが1人の人物の写真と既に保管データ上にある既存の画像とを一致させたい場合だ。(法執行機関が犯罪者を追求するためのツールを構築するテクノロジー企業の倫理についても疑問を投げかけている)
さらにこのシステムは限定された15人の顔と比較した上で、写真内の100人までの異なる顔を検出することもできる。これは企業がある群衆の写真をシステムに取り込むことで、検出されたすべての顔のユーザー属性やシステムが判別したそれらのユーザー状況までフィードバックできることを意味する。
今回のアップデートはAWSやGoogle、Microsoft、IBM、Salesforceなどのクラウドプロバイダ間の争いの一部だ。これらすべてのビジネスは、インテリジェントな結果を導き出してくれる、パッケージされたシステムをユーザーに提供することで、機械学習革命をより身近なものにしようとしている。
さらに今回の「Recognition Service」のようなシステムは、異なるクラウドプラットフォームにユーザーを引きつけ、より多くの作業量をこなし、長期間のビジネスを継続可能にする。
この話題はネバダ州ラスベガスで開催予定の「AWS re:Invent」を前に発表された。同イベントではさらに新たな製品やサービスをリリースする予定なので注目したい。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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