運転資金の短期融資も可能にーークラウドワークスとCAMPFIREが前払い「クラウドキャッシュ」発表、「働いた情報」から貸付条件を決定

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中期経営方針で発表されている独自指標「クラウドスコア」

クラウドソーシング大手のクラウドワークス(東証:3900)は11月16日、クラウドファンディング関連サービスを展開するCAMPFIREと共同でAIスコアによるレンディング(貸金)サービス「クラウドキャッシュ」を年内に開始すると発表した。

クラウドキャッシュはクラウドソーシングで得た仕事の報酬を前受けで受け取れるレンディングサービス。クラウドワークスでは、利用している働き手の報酬などの記録情報を元に信用情報をスコア化し、この数値を根拠としたサービスや関連事業を展開する「クラウドスコア構想」を中期経営方針に盛り込んでいる。クラウドキャッシュはその具体的な展開事例の一つ目となる。

フリーランスが抱える不安定な収入の課題を解決するため、クラウドワークスでは今年1月から確定した報酬で未出金かつ振込日が確定していないものを3営業日以内に出金できるクイック出金サービスを開始している。報酬額の3.5%と振込手数料を負担する必要があるが既に1万人が利用しているなど前払いへのニーズは高い。

クラウドワークスでは報酬を納品後約15日サイトで支払うが、クラウドキャッシュを使うことでこの振込までの日数を短期融資(レンディング)の方法で前払いする。仕事が始まる前の支払いも可能で、取り掛かる仕事に必要な運転資金とすることもできる。信用調査にはCAMPFIREが発表している個人の評価与信モデル「CAMPFIREレンディング」を採用し、先払いの可否や上限金の決定についてはクラウドワークス側のスコアリングモデルで算出する予定。

なお、融資のため、金利などの貸付条件はサービス開始時に詳細情報を公開する。クラウドワークスでは2018年中に同サービスでまず6億円の融資を目指す。

 

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