EU離脱を物ともせず、ヨーロッパのテックシーンを引き続き支配するイギリス

by Chris O'Brien Chris O'Brien on 2017.11.15

ロンドンのセント・パンクラス駅
Image credit: Masaru Ikeda

EU を離脱するという決定はイギリスのスタートアップシーンにとって打撃とはならなかった。それどころか、ヨーロッパきっての資金調達先としての立場が強化されているようだ。

CB InsightsCB Insights のレポートによると、イギリスのスタートアップは第3四半期(Q3)にベンチャーキャピタルから30.2億米ドルの資金を集めた。35億米ドルを集めた2016年 Q4のピークをやや下回る水準だ。しかしこの金額は前年同期の3倍以上で、3四半期連続で前期を上回っている。

金額増加の要因としては、同四半期に6社のスタートアップが1億米ドル以上の調達をしたことが挙げられる。

フランスの調達額は2四半期連続でドイツを上回り、2位にとどまっている。ただ大型案件がなかったこともあり、前期および前年同期を下回る5億8,600万米ドルだった。ドイツスタートアップの調達額は4億4,200万米ドル、前期および前年同期より少なかった。

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Image Credit: CB Insights

要約:長らくヨーロッパスタートアップの星であったイギリスが引き続き先頭を走っている。これは、イギリスが今後2年にわたりヨーロッパ大陸との関係について交渉していくに際し、いくぶん興味深く想定外の課題を突きつける驚きの結果である。

多くのイギリス人の懸念は、EU 離脱により人材へのアクセスが制限される可能性のほか、EU 域内の国々に調達資金がシフトする可能性、したがって大陸へのアクセスが保証できるかどうかということだ。しかし少なくとも現時点では、投資家の懸念はそれほど大きくなさそうである。

それと同じように、もし VC の資金がイギリスに集中し続ける場合、ヨーロッパのスタートアップは、EU 域外に出てしまうことは承知の上でイギリスに拠点を移すべきかという難しい選択に直面するだろう。

もちろん、EU 離脱交渉は継続している状況で、交渉の結末については誰も知る由もない。しかし現時点では、一部の人が当初恐れていたような最悪の事態にイギリスは直面していないと言えそうだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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