ゲーム大手ネクソン、High School Storyを開発したピクセルベリーを買収

by Dean Takahashi Dean Takahashi on 2017.11.13

Image Credit: Pixelberry Studios

東京を拠点にする大手ゲーム企業のネクソンがソーシャルモバイルゲーム「High School Story」を開発したことで知られるゲームスタジオの Pixelberry Studios の買収を発表する予定だ(編集部注:原文掲載は11月9日)。「心のこもったゲーム」をつくることに特化しているという同スタジオにとっては嬉しい結果だ。

(編集部注:10日、ネクソンは買収を公式に発表した。)

Pixelberry Studios は、オリバー・ミャオ氏がコーファウンダーのウィンストン・シー氏とともに創業した。二人は、モバイルゲームスタジオの Centerscore も創業しており、2006年には Vivendi に売却している。その後、彼らは EA Mobile に移り、そこではキース・エムネット氏とともにヒットゲームとなった Surviving High School をつくった。だが、EAは次のゲームをキャンセルしたため、ミャオ氏とシー氏、エムネット氏は2012年に Pixelberry を設立した。2013年の夏に、High School Story をローンチする。

彼らは、ネット上のいじめといった、ティーネイジャーにとってのリアルな問題に取り組んだ。自身もまた中学校時代にいじめられた経験があると2013年の GamesBeat カンファレンスで語っていたミャオ氏にとっては、個人的に思い入れのある取り組みだ。

当時、教師が教室を去るといじめっ子はミャオ氏をつかんでゴミ箱に押し付けたという。ミャオ氏はそうしたいじめ体験について、事態を悪化させたくないと考えて親には話すことがなかった。だが、振り返れば当時なにか行動を起こすこともできたと思ったという。そうした思いが、High School Story の「Hope’s Story」のエピソードに反映されている。

同社はいじめに反対する慈善団体「Cybersmile Foundation」とも提携し、ファンがゲームで払った額の一部を同団体に寄付した。

Pixelberry は、Hollywood U や Choice:Stories You Play といったゲームも制作した。ネクソンは、Maple Story や Dungeon Fighter といったどちらもアジアでは大人気のタイトルのパブリッシャーとして、PCゲームの分野では台頭している。

オーウェン・マホニー CEO の下、ネクソンは欧米にも拡大している。Lawbreakers といったタイトルを公開したり、DomiNations をつくった Big Huge Games を買収したりしている。

マホニー CEO は次のようにコメントした。

現在、ゲーム業界やモバイルアプリストアは、同じようなタイプのゲームで溢れています。そして、女性のゲームプレイヤーに向けては、その市場規模に対して充分なコンテンツを提供できていません。そうした状況において、ピクセルベリーは、これまで女性プレイヤーのニーズに応えるタイトル開発に注力し、他とは一線を画す魅力的な作品を数多く輩出してきました。CEO のオリバー・ミャオ氏をはじめ、同社の優秀かつ多様性に溢れる開発チームとともに、長期にわたりプレイヤーに愛されるモバイルゲームの未来を創っていくことを楽しみにしています。

また、Pixelberry の CEO であるオリバー・ミャオ氏は、次のようにコメントをしております。

当社は、自らをゲームプレイヤーだと意識していなかった新しい層に対してインタラクティブ・フィクションコンテンツを提供することにより、物語とゲームのちょうど中間にあたるポジションを築いてきました。世界のプレイヤーに対してモバイル向けのフィクションコンテンツという新しいカテゴリを創出し、牽引するという共通のビジョンを分かちあうネクソングループの一員になることは、最適な選択肢だと考えています。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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