リファラル採用の「Refcome(リフカム)」、ITV・BEENEXT・ANRI・Draper Nexusから約2億円を調達——登録社員数はローンチ時の10倍超

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2017.11.6

リフカムのチームと投資家の皆さん
Image credit: Refcome

リファラル採用を支援するプラットフォーム「Refcome(リフカム)」を運営するリフカムは6日、直近のラウンドで2億500万円を調達したことを明らかにした。このラウンドのリードインベスターは伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(ITV)が務め、BEENEXT、ANRI、Draper Nexus が参加した。これは同社にとって、創業期における Movida Japan からの調達、2016年10月に実施した5,000万円の資金調達(シードラウンド)に続くものだ。BEENEXT、ANRI、Draper Nexus は前回ラウンドからのフォローオン、ITV は今回が初めてのリフカムへの出資となる。

なお、リフカムは創業以来 Combinator の社名で活動してきたが、今回の調達を受け、社名もサービス名にあわせリフカムに変更したことを明らかにした。

同社は、2014年3月にスタートアップが仲間を集められるウェブサービス「Combinator」で創業。その後ピボットし、2016年1月にはリファラル採用ツール「Refcome(リフカム)」の試験運用を開始、同年7月に正式サービスをローンチした。

Refcome はリファラル採用(社員や関係者からの紹介を入り口とする採用手法)の「活性化」に着目したサービスで、採用ページの掲載などの一般的なATS(アプリカント・トラッキング・システム)の機能提供に加えて、運用効果測定に重きを置いた点が特徴になっている。社員採用のための Refcome に加え、今年2月には、社員満足度の可視化で今いる社員の離職率低下を支援するプラットフォーム「Recome Engage(リフカム・エンゲージ」を発表している。

Image credit: Refcome

同社は契約社数を公表していないが、リフカム CEO の清水巧氏によれば、契約社の合計登録社員数は、サービス開始時の2,700人から現在その10倍以上の3万人にも拡大しており、人数ベースの 月次成長率(MoM growth)は20%ほどで、月間定額収益(MRR)はサービス開始時の15倍に達しているとのことだ。

また、ローンチ直後の1年前に比べると、Refcome の利用形態が次のような変化してきていると教えてくれた。

  • <利用業種の変化> IT ベンチャーが使うことが多かった → 派遣会社の募集で、スタッフが別のスタッフを呼んでくる、動物病院の募集で獣医が獣医を呼んでくる事例が増加。不動産やアパレル事業者などでも利用。
  • <採用フェーズの変化> 新卒募集15%、アルバイト+派遣募集10% → 新卒募集10%、アルバイト+派遣募集で40%、中途採用募集で50%が利用。

さらに面白い傾向としては、はなまるうどん、ドン・キホーテなどに人材を派遣するチェッカーサポート、大丸などに人材を派遣するディンプルなどが Refcome を利用しているが、中国人やインド人のユーザは特に、ユーザが Refcome を通じて友人に声かけを行う傾向が顕著なのだそうだ。清水氏によれば、中国やインドでは職場に友人を呼ぶのは日常的な行為として行われており、そのような文化的背景も影響しているのではないかと分析する。

Image credit: Refcome

リフカムはこれまでに第9回 Incubate Camp で1位(2016年)、B Dash Camp 2016 Fall in Sapporo のピッチコンペティションで準優勝(2016年)、TechCrunch Tokyo 2016 で IBM Blue Hub 賞(2016年)を獲得している。

今回調達した資金をもとに、チーム人数を10人から13人に拡充予定。さまざまな業種からの利用があるため、同社ではユーザの事業形態に応じたカスタマーサクセスの実現を支援するスタッフを増員し、マーケティング活動も強化していく。また、今後、中長期的なタイムスパンでは、人材プールだけでなくタレントマネージメントも含めた機能拡充を視野に、新サービスの開発を進めたいとしている。

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