TransferWise、2億8,000万米ドルを調達——アジア太平洋地域での国際送金サービスを拡大へ

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(上)設立者の Taavet Hinrikus 氏と Kristo Käärmann 氏

国際送金サービスの TransferWise は、資産管理会社の Old Mutual Global Investors(OMGI)とシリコンバレーの IVP がリードする資金調達ラウンドで2億8,000万米ドルを調達した。Sapphire Ventures のほか三井物産、World Innovation Lab、Richard Branson 氏、Andreessen Horowitz、Baillie Gifford も投資に参加した。

2010年にロンドンで設立された TransferWise は、ピアツーピア(P2P)の国際送金サービスを提供している。送金の際経由する銀行を迂回するため、費用が安くて済む。

同社は以前にも約1億2,000万米ドルを調達していたが、今回のキャッシュ投入を受けて新製品の開発とインドを含むアジア太平洋への注力を進める計画だ。さらに、最近発表された企業が異なる通貨を預けることができる「国境のない(ボーダーレス)銀行口座」の拡充にも活用される。2018年には欧州で消費者向けのボーダーレス口座とカードの事業を開始する計画もある。

共同設立者兼会長の Taavet Hinrikus 氏は次のように話している。

TransferWise を必要としている世界中全ての人にサービスを届けるのが私たちのミッションです。

今では当社のプラットフォームを使って毎月10億ポンド(13億米ドル)以上が送金されています。本国にいる親類への援助、国外への公共料金支払い、新たな領域への事業拡張など理由は様々です。しかし10億ポンドといっても、全体の市場からするとごく一部。つまり、たくさんの人が今でも銀行や従来のブローカーに日々手数料を搾取されているのが現状です。

2017年初めから利益を計上できるようになり、 今では世界42か国の200万人以上にサービスを提供しているという。ロンドン、シンガポール、東京、シドニーなど世界中の主要拠点で800人が勤務している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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