AI特化のプログラミング学習サービス「Aidemy」が正式版を公開、エンジニアのキャリアアップ向け学習を提供

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アイデミー代表取締役の石川聡彦氏

AIプログラミング学習サービスを提供するアイデミーは12月20日、エンジニア向けAIプログラミング学習サービス「Aidemy」の正式版をリリースしたことを発表した。

同サービスはオンラインでpythonの基礎からディープラーニングまでを学べるAI特化型プログラミング学習サービス。全11講座が開講されており、期間限定で無料で利用できる。インターネットブラウザ上の仮想環境を利用するため利用者の環境構築は不要。出題された演習問題に回答、自動採点によりフィードバックを受けることができる。

12月初旬にβ版を公開していた同サービス。今回リリースした「Aidemy」の他、コードレビューや質問チャットなどの機能がセットになった「AidemyPremiymPlan」や法人用プランも既に公開している。

スタートアップが提供するプログラミングスクールはProgateWebcamp、AIプログラミングコースを設立しているTECHBOOSTなど既に多くのプレイヤー存在する中で同社の強みについて代表取締役の石川聡彦氏は次のように語る。

「アイデミーは既存エンジニアの方にスキルアップとして受けていただきたいサービスで、エンジニア版グロービスを目指しています。実際Premium Planのリリース時には7割の受講者が既にエンジニアリングをしている人でした。また環境構築不要で気軽にはじめられる部分も強みとしています」(石川氏)

実際javascriptを学んだエンジニアがスキルアップのために活用するケース、エンジニア以外では医師が論文活用のために受講するケースや製造業を営む人からの需要も見られたという。

2014年6月に設立された同社は東京大学工学部の学生により創業されたスタートアップ。受託開発などを事業としていたが、2017年4月に代表取締役の石川聡彦氏が卒業するのをきっかけに、同サービスの企画・開発をはじめた。

「たまたま研究室で機械学習の応用を扱ったのがサービスのきっかけでした。僕は水を綺麗にする施設のデータを解析していたのですが、先生もあまりデータ解析には詳しくなく、友達も化学実験などをしている中で(データ解析について)聞ける人がいない。そんな自分も使いたかったサービスを作りました」(石川氏)。

2017年6月と11月には累計約1700万円の第三者割当増資も実施。引受先はSkylandVentures、金田喜人氏、東京大学エッジキャピタル、中川綾太郎氏、成田修造氏。株式比率や払込日は非公開だ。

現在も企業向けのAI解析や受託開発サービスは提供しており、これらで得た知見などもスクールに活かしていく方針だ。今後は早稲田大学が主催するリーディング理工学博士プログラムでの利用やマイクロソフトのスポンサードによる特別講座の提供なども実施予定。外部への提供・提携も積極的に推進していく意向としている。

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