金本位制イーサリアムトークン「DigixDAO」を開発するシンガポールのDigix、グローバル・ブレインなどから125万米ドルをシード資金調達

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シンガポールを拠点とする Digix は1日、シードラウンドで125万米ドルを調達したと発表した。このラウンドのリードインベスターは日本の VC であるグローバル・ブレインが務め、イーサリアムを開発した Vitalik Buterin 氏が率いる上海拠点のブロックチェーン関連特化の投資会社 Fenbushi Capital(分布式資本)が参加した。

Digix は、金本位制のイーサリアムトークンプラットフォーム「DigixDAO」を開発している。金資産との換金性を確保することで、投資家に対しては仮想通貨として、より高い安定性を提供することを狙う。Digix のイーサリアムトークンを購入すれば、シンガポール国内のどこかの金庫に、トークン購入額に相当する金資産が保管されることになる。

これは世界各国通貨がかつて、信用を担保するために金本位制により金資産とリンクして運用されていたことに由来する。Digix Gold(DGX)という金資産の保管を意味するトークン単位は、その1単位が金の1グラムに相当する価値を持つ。

DigixDAO(DGD)は昨年3月、Digix が展開した ICO(イニシャルコインオーファリング)でも投資家に提供しているが、DGD は DGX とは異なり金本位制ではないため、他の仮想通貨と同様、市場を巡る環境変化により価値が上下する。Digix はこの ICO で 465,134イーサ(550万米ドル相当)の資金を調達しており、同社はプラットフォーム参加メンバーとの協議により用途を決定するという。

グローバル・ブレインは今年9月、ブロックチェーン・エコシステムの醸成と技術育成を目的として子会社 GB Blockchain Labs(GBBL)を設立しており、Digix 創業者兼 CEO Kai Chen Chng 氏は GBBL のアドバイザーに就任している。

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