アイルランド・ダブリン市、2,400万米ドルを投じフェリーターミナルを改装したスタートアップキャンパスを開設へ

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The Harbour Innovation Campus の内装イメージ図

ダブリンは、スタートアップ・キャンパスの流行に参加するヨーロッパの新たな都市になろうとしている。

今日(11月30日)、ダブリン市は The Harbour Innovation Campus を作る提案を発表した。提案されたキャンパスは、「地元および国際企業のための、最先端の共有イノベーションスペース」と説明されていて、以前フェリーの到着・出発ラウンジ、荷物ホール、チケット売場として使われていた複数の建物を使って、面積7,500平方フィート(約700平方メートル)、1,000人が利用できる施設となる計画だ。歴史的建造物であるフェリーターミナルの外装は残されるが、内装は世界クラスのイノベーションキャンパスのニーズを提供すべく再活用され、すべてにデスクからは素晴らしい海の眺望が見えるようになる予定。

旧フェリーターミナルは、市中心部から20分ほど離れた Dublin Bay に位置し、この提案は地元のビジネスマン Phillip Gannon 氏によって指揮が執られている。

ダブリンが、沿岸地域のイノベーションハブになることを期待しています。それを形にしたのが、まさにこれです。

The Harbour Innovation Campus の中では、創業者、イノベーター、企業からが VC ファンド数社、幅広い経験豊かなメンター、ビジネスの成長支援に専念する多くのビジネスアドバイザーに会うことができます。

Ganon 氏は、BREXIT がイギリスとヨーロッパの関係性の不確実性を生み出す中、新しいキャンパスがその状況を活用し、より多くのスタートアップがアイルランドに魅力を感じる契機になり得ることを期待する、と述べている。

新キャンパスには、木・金属・プラスチック・電子部品を使った、クリエイティブ・プロトタイプデザインのためのメイカースペースも設けられる。大企業にも、スタートアップと肩を並べて仕事ができるスペースが提供される予定だ。

ヨーロッパでは現在、スタートアップ・キャンパスの建設が一大関心事となっており、パリ、ロンドン、ベルリン、リスボン、ヘルシンキ、ベニスが建設の意向を表明している。大きさについては、ダブリンのスタートアップ・キャンパスは、今年夏にパリにオープンした Station F に比べ5分の1程度になるだろうとのことだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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