IVS 2017 Fallのピッチコンペティション「LaunchPad」の優勝は、荷物一時預かりオンデマンドサービスの「ecbo cloak」が獲得 #ivs17f

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2017.12.13

本稿は12月11日〜13日、金沢で開催されている Infinity Ventures Summit 2017 Fall in Kanazawa の取材の一部。

13日午前、IVS では恒例となっているスタートアップ・ピッチコンペティション「LaunchPad」が実施され、荷物一時預かりオンデマンドサービスの「ecbo cloak」を展開する ecbo が優勝を獲得した。

LaunchPad の審査員を務めたのは、

  • 北川拓也氏 楽天 執行役員
  • 本田謙氏 フリークアウト・ホールディングス代表取締役 Global CEO
  • 木下慶彦氏 Skyland Ventures 代表パートナー
  • 堀 新一郎氏 YJキャピタル 代表取締役
  • 川田尚吾氏 ディー・エヌ・エー
  • 國光宏尚氏 gumi 代表取締役社長
  • 真田哲弥氏 KLab 代表取締役社長 CEO
  • 千葉功太郎氏 投資家・Drone Fund General Partner 代表取締役CEO
  • 徳生裕人氏 グーグル 製品開発本部 製品開発本部長
  • 勝屋久氏 Team KATSUYA LOVEコネクター/画家
  • 加藤丈幸氏 PERSOL INNOVATION FUND
  • 木村新司氏 AnyPay 代表取締役
  • 山岸広太郎氏 慶應イノベーション・イニシアティブ 代表取締役社長
  • 吉田浩一郎氏 クラウドワークス 代表取締役社長 CEO
  • 家入一真氏 CAMPFIRE 代表取締役社長
  • 有安伸宏氏 TOKYO FOUNDERS FUND パートナー
  • 赤坂優氏 エウレカ 取締役顧問

【1位】ecbo cloak by ecbo

<副賞>

  • 本当にかなう Amazon Wish List(Amazon Web Services 提供)
  • Freee 50万円分(Freee 提供)
  • 求人パッケージ150万円相当分プラン(PERSOL 提供)
  • エビスビール(AGS コンサルティング提供)
  • ヴィラージュ伊豆高原1組5名1泊分(住友不動産提供)

東京・大阪・京都・福岡・北海道・沖縄などで、コインロッカーに代わる手段として、主に訪日外国人観光客を対象に、カフェやレンタサイクルショップの空きスペースを活用した荷物預かりサービス「ecbo cloak」を展開する ecbo。先月からは、JR 東日本の隙間スペースでのサービスも提供した。

預けた荷物をそのまま宿泊先などへ届けてくれる「ecbo delivery」では、空港から到着後そのまま手ぶらで街へ遊びに行けるユーザの利便性が向上する上、交通機関の駅ターミナルや車内混雑防止という観点でも大きなメリットがあるとのことだった。

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【2位】助太刀くん by 東京ロケット

東京ロケットは、建設現場で働く木工や左官、塗装といった「現場職人」の仕事をマッチングするサービス「助太刀くん」を開発。70種類の中から自分の職種と居住地を登録するだけで、条件に合った建設現場の案件があればプッシュ通知される。マッチング以外に、勤怠管理や請求書発行代行などの業務支援、取引信用保険を提供する。

2018年には、セブン銀行 ATM での現金受け取りサービスを提供開始予定。11月29日に iOS アプリをリリース、12月31日にはテレビ東京で CM を放映開始予定。将来は代金前払、保険のほか、工具購入のための金融支援サービスも提供する計画。

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【3位】hololive by カバー

カバーは、ファン向けに2Dキャラクターを使ったインタラクティブな番組を生放送できる、AR 対応のバーチャル版ライブ配信サービス「hololive」を開発。先ごろ、17 Media で放映したところ、主に台湾から2.6万人の視聴者を獲得することができたそうだ。

HTC のアクセラレータ「VIVE X」に採択。中国のライブ配信市場に、ビジネスのスケールの可能性を期待している。スマホから AR ライブが可能な自社アプリもリリース予定。

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【4位】fanp by ZEALS

THE BRIDGE が ZEALS以前取材した際には「fanp」のことをチャットボット管理ツールと紹介していたが、対話型広告に方向性を修正したようだ。オンラインマーケティングを展開する上でランディングページを作成するウェブ企業が多い。顕在顧客層にリーチすることを意図したリスティング広告にリンクする場合と異なり、潜在顧客層にリーチすることを意図したインフィード広告にランディングページをリンクしても、ほぼワークしない(CVR 0.8%)。

fanp では潜在顧客層へのリーチを意図して、ユーザを(Facebook の)インフィード広告からメッセンジャーに誘導し、そこからチャットボットによる会話型広告を展開できるしくみ。ユーザプロフィールを取得しているため、途中で離脱したユーザについても補足でき、タイミングやアプローチ手段をずらした形で潜在客へのリピートアクセスも可能になる。この状態で CVR は5.7%と、ランディングページの7倍にまで改善されるという。広告領域に活用するチャットボットサービスとしては、国内82.7%のシェアを持つとしている。

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【5位】ホテル番付 by 空

の「ホテル番付」は、ユーザであるホテルオーナーは周辺の競合ホテルと比較して、同じ日に各ホテルがどのくらい予約され、売上があったのかを知ることができる。インターネット上に公開されている客室価格と販売室数を用いた計算により、毎日1万軒以上のホテルのデータが自動算出される。ホテル番付は、サービス開始から2ヶ月で、1,000軒以上のホテルが導入した。

経営の状況をホテル番付で分析、その情報をもとにホテル料金を最適化できる「MagicPrice」も提供している。予約履歴などの自社データをインポート、周辺ホテルなどの競合データをクローリングし、機械学習で最適な価格をリアリタイム計算する。計算された価格は、自社サイトのほかサイトコントローラを経由して、旅行予約サイトや OTA にも反映できる。

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ninomin by matsuri technologies

今年年6月から施行された「民泊新法」により、1物件あたりの民泊営業は年間180日以下に規制されることになる。民泊物件を抱えるホストは、1年間の約半分の期間の事業機会を奪われ、中には撤退を余儀なくされる人いるだろう。マンスリーマンション物件事業者が民泊させられる 儲かるから。

matsuri technologies が提供する ninomin は、Airbnb やマンスリーマンション客付事業者のプラットフォームと連携、民泊物件をマンスリーマンションなど複数の用途で貸し出しできるようにするサービスだ。周辺地域の価格をモニタリングし、投資の運用効率を考慮して、民泊ホストに貸出用途に応じた最適な価格を提案する。同社は現在、7,500室の民泊を管理している。各種サービスと連携可能な、ninomin API を最近公開した。

MAIZOKIN by あいりべ

MAIZOKIN」は、家に眠るガラケーやスマートフォンを、簡単に買い取ってもらうことができるサービスだ。既存の買取サービスと異なり、リペア技術を使って、ガラケーやスマートフォンに記録された動画や写真の取り出しを代行してくれる機能を付帯している。

ユーザがアプリを用いてケータイの機種を選び保管状態を登録すると、買取査定金額が提示される。ユーザは金額を確認後に集荷を依頼。MAIZOKIN がユーザから回収したケータイの動画や写真の取込を完了すると、アプリからユーザにプッシュ通知される。ユーザはアプリを通じて、動画や写真を閲覧することができる。

現在アプリは開発中で、来年リリースの見込み。それまでの間、模擬的なユーザ体験を LINE で試すことができる。

Hackfon by FutuRocket

FutuRocket の Hackfon はアナログ電話の DTMF を使って、IoT のように web サービスを操作できるデバイスだ。例えば、アナログフォンの「*」と「5」のキーを押すと、Amazon から米を5キロが届く、というような体験を作り出すことができる。

プロトタイプを開発し、シャープ協力のもと特許出願を完了済。今日から Indiegogo でクラウドファンディングを開始($49)。来年には Mobile World Congress で併催される 4YFN に出展予定。

OQTA by OQTA

OCTA は、愛情を伝えたいときに泣く IoT 鳩時計。スマートフォンから鳴らすことができる。一般的なコミュニケーションツールは言葉で伝えることを前提としているため、テーマや用事が無いと連絡しにくいが、OCTA は音で伝えるので、愛情の裏にある意図を相手に自由に想像してもらうことができる。

音源には鞴(ふいご)を採用しており、電子音では自然な体験を提供。鳴らせる相手は最大8人まで登録でき、誰から鳴らされたのかを特定できない仕掛けにユーモアを込めている。Makuake でクラウドファンディングを実施中

BE THE HERO by EXPVR

EXPVR が取り組むのは、VR における移動方法の革新だ。現在の VR においては、ユーザが移動先をポインティングすることで移動できるワープ方式か、または歩行や飛行による方式がとられている。前者についてはスムーズに移動できる感覚は得られないし、後者では「VR 酔い」を引き起こすことがしばしばだ。

そこで、EXPVR では VR 酔いが起きない VR における移動方法を開発した。画面上に集中線を描くことでユーザに自ら身体を動かして移動しているような感覚を与え、また、乗用車などで同乗者は車酔いしても運転手は車酔いしないことにヒントを得て、手首などの身体の動きと VR 上での移動がシンクロするよう工夫している。

このノウハウを取り入れた VR ゲームが BE THE HERO だ。BE THE HERO は、日本時間の明朝公開される予定

STOCK by リンクライブ

チームにおける情報共有では、常に何らかの課題を感じている人が多いだろう。Slack は広く使われているフロー型のツールだが、情報のストックやタスク管理には、別のツールとの併用がほぼ必須になる。フロー型のツールはチャットの延長上にあるので、Facebook Messenger や LINE に慣れている人であれば大して操作も難しく無いのに対し、TO-DO 管理などストック型のツールは比較的機能が多く、使う側に一定のリテラシーを求められることが多い。

リンクライブの「Stock」は、情報のストックやタスク管理のための、誰にでも使える UI/UX を標榜して開発された情報共有ツールだ。一見すると Evernote にも似たノート型のシンプルな UI を持ち、顧客やプロジェクトなどのテーマ単位やタスク単位で情報を管理。デスクトップだけでなく、スマートフォンからもアクセスにもモバイルアプリで UX が最適化されている。

A;(エー) by Laboratik

リモートワークが進化する中、マネジメントが中央集権的な従来の方法では対応できない。Laboratik では、企業の組織問題克服を支援する、スマートな生産性向上ボット「A;(エー)」を開発、チームマネジメントを可視化および自動化することができる。Slack と連携することで、A; がチャット内容を解析しダッシュボード上に可視化、具体的に改善アクションを提示する。

9月からリコーや早稲田大学と産学協同研究を実施、組織内でのメンバーのエンゲージメント向上に寄与することが判明している。オーガニック流入のみで、日米を中心に700社が導入済。AI 特化型アクセラレータ Zeroth.ai の第2期に採択された。

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