ジラフが質問箱サービス「Peing-質問箱」を2日で買収、「いくらで買えますか?」の舞台裏とC向けサービスでグローバル展開を目指す理由

by SuzukiSekiko SuzukiSekiko on 2017.12.21

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peing-質問箱を開発したせせり氏とジラフ代表取締役の麻生輝明氏

中古買取領域の事業を展開するジラフは12月21日、個人事業主のせせり氏が運営する「Peing – 質問箱」を事業譲受することを発表した。契約締結日は12月20日で同日をもって既に運営体制などは同社に移行されている。せせり氏の本名および買収にかかった金額は非公開。

2017年11月に公開された「Peing-質問箱」はTwitter上に匿名で質問を設置できるサービス。Twitter認証でアカウントの開設が可能で、匿名で送られた質問はサービス上のフォームに入力することにより、Twitterに回答が投稿される。

2017年11月21日に開発着手された同サービス。公開同時期にはサウジアラビア発の「Sarahah(サラハ)」も日本に上陸していた。公開初日に1000PV、1週間後には1日60万PVのサービスまで成長した。11月21日から12月20日までには2億PVを超えている。

企画・開発者であるせせり氏は19歳から7年で合計30個のWebサービスを1人作っており、10月に同内容に関しての記事がインターネット上で話題となった人物。本ブログをきっかけに麻生氏がせせり氏にTwitterでコンタクトをとって会うことになったのが2人の出会いのきっかけだ。

【7年かかった】19歳から7年、1人で30個のWebサービスを作り一発当ててもう働く必要がなくなったので振り返ってみる

 

「Peing – 質問箱」の買収の経緯に関して麻生氏は次のように話す。

「せせり氏に(Twitterの)ダイレクトメッセージで『いくらで買えるんですか?』と聞いたところ、せせり氏も事業を売却する意向があり『買える』ことが判明しました。収益や運用などについて聞いたところ、売却の意図には技術的に1人でサービスを運用していく限界があった背景もわかりました」(麻生氏)

なおせせり氏とのやりとりの後、約60時間で契約締結にいたっている。今後の運営に関しては同社執行役員であるポケラボ創業者佐々木俊介氏が事業責任者として統括する。まずは社外のリソースを含めてインフラ整備に取り組むが、3カ月後には社内で6〜7人体制で運営していく体制を目指す。

同サービスは広告によるマネタイズも完了しており、移管時にはすでに収益化ができている状態だった。今後の開発に関しては「サービスのシンプルさは残し、通知機能のハードルを下げたり、中傷的な内容を精査していく」ことでサービスの使いやすさの向上に取り組む。

先行してサービスを提供開始した「sarahah」の影響もあり、流行りものになってしまうのでは?という点に関しては「インフラを整備し、多言語化するだけでグローバルを目指せるサービスになる」というようなグローバルでの横展開といくつかの新たなビジネスモデルも検討している。

スタートアップの型を外す組織

既存事業とあまりシナジーがないように思われる今回の事業譲受。組織のリソース分散については「既に利益が出ており、分散と同時にリソースを得た形」ということだ。またせせり氏が個人で運営するためのサービスとして、自動的に回る低コストなサービスとして作られていたところも大きかったという。

「スタートアップでは『1社領域・1プロダクトで上場まで』という考え方の人も多いけれど、時にそれは窮屈に感じる場合もあると思います。その型を壊してチャレンジしていきたい、というのが僕の考えです」(麻生氏)。

今回に限らず、前回の資金調達時にも組織体制に関しては型を破って攻めていく姿勢を見せていた同社。C向けサービスでグローバルを目指すという新たな挑戦をはじめる。

 

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