〝中国版TripAdvisor〟の「Mafengwo(螞蜂窩)」、シリーズDラウンドで1億3,300万米ドルを調達——UGC開発とビッグデータ強化へ

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Mafengwo(螞蜂窩)

中国のソーシャルトラベルサービス企業 Mafengwo(螞蜂窩)が本日(原文掲載日:12月12日)、1億3,300万米ドルに上るシリーズ Dラウンドを完了したと発表した。今回のラウンドに新規に参加したのは General Atlantic、Ocean Link(鷗翎投資)、Temasek、Yuantai Investment、Hopu(厚樸投資)である。既存の投資企業である Capital Today(今日資本)、Qiming Venture Partners(啓明創投)、Hillhouse Capital(高瓴資本)も投資に参加した。

同社の発表によると、今回の投資は、グローバルな旅行体験の改善、ユーザ生成コンテンツ(UGC)の提供、先進的な解析アプリケーションの強化、旅行ガイドやサービスの改善に利用するという。

中国のミレニアル世代向けの旅行オンラインコミュニティから生まれたこのスタートアップは、目的地、ホテル、観光地、地域のイベントに対するユーザによるレビューを集約し、ガイドなしで旅を楽しむ中国の旅行者に旅行プランのアドバイスを提供する独立したオンライントラベルプラットフォームに成長した。

Mafengwo の共同設立者で COO の Gang Lü(呂剛)氏は次のように述べた。

Mafengwo は中国で最も大規模な旅行者コミュニティとして始まり、6万以上の世界中の観光地を網羅してユニークなユーザエクスペリエンスを提供する先進的な解析を利用した独自のオンライン旅行サービスプラットフォームへと進化しました。

弊社のプラットフォームは、多様で率直なフィードバック、おすすめやアイデアを生み出すユーザコミュニティと、ユーザが旅行プランを立てるのに必要なコンテンツやおすすめを見つけやすくする AI プラットフォームのおかげで他にはないものとなっています。

同社は2015年に金額非公開のシリーズ C ラウンドで Hillhouse Capital、Coatue Management LLC、Qiming Venture Partners をはじめとする企業から投資を受けている。2013年のシリーズ B ラウンドでは1,500万米ドルを調達。2017年には流通総額(GMV)の合計が100億人民元近くなると予想している。

中国のオンライントラベル市場の GMV は2017年第2四半期に1,760億人民元(約3兆円)に達しており、前年からは24.8%の増加だ。ここ10年間の市場ブームに伴い、中国人の旅行形態に大きな変化が起きている。それはツアーによる旅行から、旅の一環としてより深い体験を味わえる個人旅行へのシフトである。Mafengwo、そしてそのトップライバルである Qiongyou(窮遊)、それから数々のカスタム型旅行プラットフォームの登場は、この変化に端を発するものである。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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