調査会社 Counterpoint のレポートによると、中国のスマートフォンブランドがロシアでの拡大攻勢の勢いを増している。
この動きの先駆けとなったのは、代理店経由で6か月の運営を行った後今年4月に正式にロシアに事業参入した Xiaomi(小米)だ。今年第3四半期にはロシアで第5位のスマホブランドとなり、前年比325%の成長を達成した。
オンライン・オフライン販売の両方で、ロシアで最も急速な成長を記録したスマホブランドは Xiaomi でした。
Counterpoint Research の副代表 Tarun Pathak 氏は、声明の中でそう述べている。同社はさらに、モスクワ初の24時間年中無休営業のストアを立ち上げ、オフラインでの小売拡大に努めている。
市場シェアにおいては、Huawei(華為)と知名度でやや劣る中国ブランドの Bright&Quick の2つが Xiaomi を上回り、それぞれ11%と5%であった。この2社の成長率は Xiaomi には劣るが、それでも前年比140%と177%で決してあなどれない。Samsung と Apple がトップ2を獲得した。
Counterpoint のマーケットモニターは、ロシアのスマホ業界が成長を続けていることを示している。それによると、成長率は年率で7%、直近の2017年第3四半期に限ってみれば実に38%も伸びている。この分析結果について研究員の Minakshi Sharma 氏は次のように述べた。
ロシアの携帯電話市場がこの四半期に大きく伸びた要因は、新規の中国ブランドが積極的なマーケティングキャンペーンを打ったことにより、主要な小売チェーンすべてにおいて値下げが行われたことです。もともと、ロシアの新年度のスタートにあたる第3四半期は、『新学期特需』もあって消費者支出が大きいのです。
中国の国内市場が飽和して以来、中国のスマホメーカーは新たなビジネスチャンスを海外に求め続けてきた。東南アジア諸国への目覚ましい進出を皮切りに、現在では Xiaomi、Oppo(欧珀)、Vivo(維沃)、深圳拠点の Gionee(金立)、Lenovo(聯想)などの中国ブランドがインドのスマホ市場の50%以上を支配するまでになっている。
Xiaomi のような多くの企業が既存市場の足場を強化することに加え、ヨーロッパからアフリカ、中南米に至る新たな地域市場に目を向けている。
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