自動運転車用ソフトウェアを開発するAImotive、シリーズCラウンドで3,800万米ドルを調達

by Dean Takahashi Dean Takahashi on 2018.1.10

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AImotive のソフトウェアでは安全に運転できる領域がグリーンで表示される。他の車両はオレンジ、歩行者はレッドで表示される
Image Credit: Dean Takahashi

ヨーロッパの AImotive が自律走行車用ソフトウェアの開発で3回目のラウンドにて3,800万米ドルを調達した。

ハンガリー・ブタペストを拠点とする AImotive は、自動運転車のカメラやセンサーからデータを収集し、人工知能の運転システムが歩行者や障害物を回避できるようそれらを認識するソフトウェアを開発している。同社は、来週(1月第2週)ラスベガスで開催される大規模なテクノロジー展示会「CES2018」を前にこのニュースを発表した。

今回の新規ラウンドで投資をしたのは B Capital GroupPrime Ventures。調達資金は、世界でのスケールに向けた動きやシミュレーション技術を駆使した自律走行ソフトウェア制作の加速に活用される。

他にも Cisco Investments、Samsung Catalyst Fund、Robert Bosch Venture Capital、Inventure、Draper Associates、Day One Capital が投資に参加した。

AImotive は今回のラウンドで獲得した資金を同社独自の自律走行技術の開発に引き続き利用する予定。これは主に、価格が手ごろで容易に入手可能なカメラセンサーや AI 視覚処理を活用するものだ。同社によると、視界不良の環境下でさらなる安全性を確保するために非視覚ベースのセンサーを組み合わせることもできる。また、このソフトウェアはわずかな費用をかけるだけで世界中の多様な場所で走行する様々な自律走行車に取り入れることができるという。

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左から:GamesBeat Summit 2017にて, インタビュアーの Dean Takahashi、AImotive の Laszlo Kishonti 氏、Slightly Mad Studios の Rod Chong 氏
Image Credit: Michael O’Donnell/VentureBeat

複数の地域の公道で自律走行車を運転できる許可を取得したのち、同社は2017年の夏にハンガリー、フランス、カリフォルニアで実験を開始した。今年は日本や中国のほか、アメリカの他の州で自律走行車運転の拠点を拡充する計画がある。

B Capital Group のパートナーである Gavin Teo 氏は声明の中でこう述べた。

自動車業界は自律走行への動きに急速に向かっており、知覚や統制の問題を解決する AImotive による視覚ファーストの戦略は、業界標準といえるライダーベースのアプローチよりもはるかにスケールが可能です。自動運転車業界での永続的なブランド構築で Laszlo 氏と AImotive のチームを支援できるのを嬉しく思います。

社内の開発処理とツールの設計に際し、同社が触発を受けたのは航空業界だという。

AImotive 設立者兼 CEO の Laszlo Kishonti 氏は声明で次のように述べた。

空で到達できたのと同じレベルの安全性を道路上でも実現したいと思っています。1マイルあたりでみると、道路上での交通と比べて1万倍も安全な航空業界の安全性はシミュレーションにかかっています。当社では、安全な自律走行ソフトウェアシステムを開発するのにこの手法を応用しています。すでに時間と費用面で驚異的な効果を実現しており、公道での試験に新たな機能をすぐにでも取り入れることができます。

Kishonti 氏は、私たちが開催した GamesBeat Summit 2017のイベントの場で、現実世界の状況下にて歩行者を見分けられるソフトウェア開発に向けビデオゲーム「Project Cars」などシミュレーションの活用について語っていた。

同社は PSA グループやボルボといった既存の自動車メーカーとも広く協業している。Kishonti 氏は2015年に AImotive を設立した。目標は、自動運転の概念に人間味を与えることで自動車業界に革命を起こすことである。最初の起業は2003年で、K&H Fund Management にて30億米ドル規模のヘッジファンド運営にも関わっている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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