Alibaba(阿里巴巴)のファンド、音楽に特化した台湾のジム運営会社Space Cycleに出資

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Space Cycle のスタジオで、「Fitness 3.0」の代表メンバーら
Image credit: Space Cycle

Alibaba Group(阿里巴巴集団)は、傘下の Alibaba Taiwan Entrepreneurs Fund II(阿里巴巴台湾創業者基金)がブティックフィットネスのプレミアムブランドとしているジム運営会社の Space Cycle による1億人民元のシリーズ B ラウンドをリードしたことで、ライフスタイル・フィットネス分野に間接的に進出した。このファンドは、起業家が Alibaba のエコシステムを活用して事業を拡大する手助けをしているが、今回の資金は最新スタジオの開設や Space Cycle のオンラインプラットフォームおよびオフライン・ツー・オンラインのプレゼンス拡大に用いられる。

Space グループは2005年から中国でヨガスタジオを運営しており、 Space Cycle は昨年に中国本土への進出を果たし、現在は北京、上海、台北にスタジオを持つ。その人気は米国で証明済みだが、Space Cycle はテクノロジーを活用してエンターテイメントとグループでのフィットネスを組み合わせている。このジムでは、中華圏の音楽プラットフォームから特別に選ばれた曲が流され、スタジオのソフトウェアが照明、音響さらには動画マッピングまでを制御している。各クラスでの音楽の活用方法やソーシャルメディアを通してのユーザとの関わりについて、インストラクターは研修を受けている。

Alibaba Taiwan Entrepreneurs Fund は、現地の若い起業家や新卒者を支援するために2015年に設立された非営利のプロジェクトだ。この取り組みでは、投資資本とメンターシップを提供している。目的は、起業家がこの支援を活用し、Alibaba のエコシステムを通して中国本土の海峡をまたいだ両地域およびその他の国々での足場を築くことである。

中国の活発なライフスタイル・フィットネス業界は実に健全だ。かつては外国からの帰国組の習慣だったのだが、都市部に住む若い人たちはますますジムに足が向くようになっている(そしてライクラでできたギアアクセサリーまで揃えたりしている)。ついでに言うとジムは大都市で増加しつつあり、会社は有能な人材を惹き付けようと自社でジムを設けたり、外部のジムのメンバーシップを福利厚生としたりしている。Space Cycle によると2018年、中国における健康・フィットネス業界の市場規模は50億米ドルに達するという。これは、Alibaba が市場をさらに支配するために活用できる新たな方法の一つとなるだろう。

このジムでは Alibaba Music(阿里音楽)のストリーミングプラットフォームにある音楽しか再生できないのかについては確認ができていない。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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