ブロックチェーンプラットフォーム・アズ・ア・サービスのMorpheus Labs、エンジェル資金を獲得——ICOで2,500万米ドルの調達を目指す

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Image credit: arrow / 123RF

ブロックチェーンプラットフォーム・アズ・ア・サービスのスタートアップ Morpheus Labs が本日(1月16日)、200万米ドルの評価額で中国のエンジェル投資家から非公開額の資金を調達したと発表した。

シンガポールに本拠を置く同社はさらにイニシャル・コイン・オファリング(ICO)をローンチした。1億2,500万の仮想通貨 Morpheus Infrastructure Token(MiT)を最初のラウンドで販売し、2,500万米ドルの調達を目指す。

このトークンは、Morpheus Labs プラットフォームネットワーク内のあらゆるサービスの購入代金として使うことができる。将来的には、このトークンは他の仮想通貨とも交換可能になる見通しだ。

Morpheus Labs は、企業や起業家が必要とするインフラや、分散型台帳の設計、テスト、導入までを迅速に行うための統合ツールを提供している。これによってラピッドプロトタイピングを実現し、企業がブロックチェーンアプリケーションの検証、ブロックチェーンを使った実験などを行えるようにしている。

また、同社はブロックチェーンを使った東南アジア初のエンタープライズアプリストアだとしており、具体的には、企業を一つのブロックチェーンエコシステムに接続し、各業界に応じたアプリケーションの検索、選択、実験、導入までをスムーズに行えるよう支援している。

共同設立者であるChuang Pei-Han氏はこう語る。

私たちは自社をブロックチェーン界の Apple と位置づけています。まだ現時点では、どのブロックチェーンが世界の主流となるのか確定していません。私たちは初期のインストール費用など参入障壁を排除し、オープンソースアプリケーションへのアクセスを提供することで、あらゆる事業者の製品開発から市場投入までの時間を短縮したいと考えています。弊社の新技術と斬新なアプローチが、よりスムーズなブロックチェーンエコシステムを創出し、製品イノベーションを加速させるのです。

彼らによれば、Morpheus Labs は多方面のパートナーエキスパートや一般ユーザからのフィードバックを広く共有することで、各企業がそれぞれ必要とするサービスやアイデア、ツールを獲得できるよう支援するという。結果として企業は、従来よりも短い期間で幅広い革新的アイデアやソリューションを集約できるようになる。

また、現在多くの企業がシステム開発者の採用からスタートして最終的にブロックチェーンシステムをインストールするまでに長い時間を費やしている。しかしこの新たなユーティリティベースのプラットフォームを使えば、はるかに迅速に社内ブロックチェーンアプリケーションを実験、開発、導入できるようになるという。

【via e27】 @E27co

【原文】

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