カスタムカー好きが愛車自慢するコミュニティ「CARTUNE」運営が1.1億円調達、ミクチャを作った福山氏が創業

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カスタマイズカーなどの愛好家が愛車の写真や動画を投稿するコミュニティアプリ「CARTUNE」を運営するマイケルは1月10日、経営共創基盤を引受先とする第三者割当増資を実施したと発表した。調達したのは1億1000万円で、株式比率などの詳細は非公開。

同社はソーシャルランチを創業してDounutsに売却したのち、10代を中心に大ヒットした動画コミュニティ「MixChannel」をプロデュースした福山誠氏が2016年12月に創業している。マイケルは今回引受先となった経営共創基盤の取締役、塩野誠氏が社外取締役に就任したことも公表している。

CARTUNEはカーチューンやドレスアップなど、車をカスタマイズして楽しむ愛好家を対象にしたコミュニティアプリ。愛車の外観や走行写真、パーツの取り付けなど、愛車をカスタマイズすることを趣味にしているユーザー同士がその写真や動画などを投稿してコミュニケーションできる。

スマートフォンから気軽に投稿できるように、例えば車のナンバーなどプライバシーに関わる情報を簡単にアプリから消せる自動加工機能などを提供した結果、2017年5月の開始時から約半年ほどで10万ダウンロードを達成した。今回の資金調達で同社は運営体制の強化やマーケティングに力を入れるとしている。

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福山氏の説明では20代を中心とする若い年代、特に地方で車を必要としている層に支持を受けているという。これらユーザーはこれまでリアルなイベントや雑誌媒体がコミュニティづくりの中心だったが、スマートフォンの普及に伴い徐々にネットへのシフトが起きているそうだ。特にカスタマイズパーツは単価が高い上に取り付けられるかどうか専門ショップ等で確かめる必要があり、こういった情報を求めてヤフオクやメルカリなどのC2Cが活用されている実態があるのだという。

ビジネスモデルについてもまだ今後の話としつつ、やはりこういったパーツ類の個人取引や、既存のC2Cプラットフォームとの連携を模索しているという話だった。例えばコミュニティ内でパーツの取引をやりとりし、実際の取引にはメルカリを利用する実例も出つつあるのだそうだ。

ただ、単体で個人間取引のプラットフォームを独自に作るかどうかについては出品はある程度見込めるものの、それが実際にマッチングするかどうかは全体のボリューム次第なので、流動性の高い既存事業者と連携する方が最終的なユーザー体験を担保できるのでは、という話だった。今後はパーツのデータベースや車好き向けのコンテンツなどの情報面も充実させる予定だ。

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