イスラエルのバイオテック・スタートアップSuperMeat、ドイツの畜産食肉大手PHWなどから300万米ドルを調達——3年以内に人工鶏肉を販売へ

by Paul Sawers Paul Sawers on 2018.1.4

Image credit: SuperMeat

イスラエルのバイオテック・スタートアップ SuperMeat は、ラボで作られる肉製品を市場に出すべく、シードラウンドで300万米ドルを調達したと発表した。

2015年にテルアビブで設立された SuperMeat は、急成長する食品業界で利益を生み出すことを模索する、ラボで作られる肉製品を生産する多くのスタートアップの一つだ。同社の「Clean Meat」は、鶏から抽出された細胞を培養して作られ、費用面も環境負荷もかかる、繁殖・飼養・屠殺といったプロセスを迂回することができる。

SuperMeat は2016年、Indiegogo でのクラウドファンディングで20万米ドル以上を調達しており、今回の資金調達は、目立った外部からのエクイティベースの資金調達としては初めてのものだ。このラウンドのリードインベスターは、アメリカの VC である New Crop Capital と Stray Dog Capital が務め、ドイツの10億米ドル規模の畜産食肉企業 PHW が参加した。

食肉用に飼育された動物を維持することは、土地・エネルギー・水の消費など環境に大きな影響を及ぼし、より持続可能なアプローチを約束する数多くの肉代用品企業が登場した。8月には、Menphis Meats が DFJ、即品大手の Cargill、Bill Gates 氏、Richard Branson 氏、Atomico から1,700万米ドルを調達、また先月には、アメリカの食肉大手 Tyson Foods が、植物を使った食品スタートアップの Beyond Meat の株式を取得した。今日(1月2日)には、TGI Fridays が Beyonds Meat を使ったバーガーをアメリカ国内店舗のメニューに追加することを発表した

2018年、アメリカ人は記録的な量の肉を食べると予測する複数の報告がなされる中、SuperMeat の資金調達は実施された。アメリカ農務省は、平均的なアメリカの消費者は今年222.2ポンド(約100.8キログラム)の肉を食べるだろうと指標を発表している。これは、2004年に作られた記録 221.9ポンド(約100.7キログラム)を超えるものだ。

食肉は大きなビジネスというべきだろう。しかし、多くの人々が環境問題を懸念していることで、SuperMeat のような企業は機関投資家にとっては明らかに魅力的な存在だ。一方で、Cargill や PHW といった食費の大手は、最先端のフードスタートアップに戦略的投資を行い、将来を模索している。

PHW-Gruppe の CEO Peter Wesjohann 氏は、次にように述べている。

SuperMeat は、ヨーロッパに持続可能でクリーンな食品を提供しようという、我々の追求に沿ったものです。今回の資本参加は、我々は単なる出資ではなく、長期的な戦略提携の始まりと見ています。SuperMeat と協業することを楽しみにしており、同社の研究開発や、ヨーロッパ市場における製品の戦略的な位置付けを支援することを約束します。

SuperMeat の声明によれば、同社は3年以内に、食料品で現在販売されている従来の鶏肉製品と同等の価格で、「Clean Chicken」を市場に出したいとしている。

SuperMeat の共同創業者兼 CEO の Ido Savir 氏は、次のようにコメントした。

今回の(PHW との)提携により、我々は、革命的新世代の美味しい持続可能な食肉製品を、ヨーロッパやそれ以外の地域に届けることできるでしょう。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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