タイの住宅不動産販売ポータル「ZmyHome」、シードラウンドでKK Fundから40万米ドルを資金調達

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ZmyHome のチーム
Image credit: ZmyHome

タイを拠点に、販売住宅の物件情報掲載サイトを提供するスタートアップ ZmyHome は、KK Fund から40万米ドルを調達したことを明らかにした。新たに調達した資金は、同社のポータルサイトを改善し、タイでの新規ユーザを獲得するのに使われる。

タイの通信大手 dtac が運営するアクセラレータプログラム dtac Accelerate の卒業生である ZmyHome は、住宅の持ち主が買い手に直接販売できるサイトを運営している。同社のポータルサイトは、不動産デベロッパか住宅の持ち主のみが情報を掲載でき、手数料や掲載料はかからない。

しかし ZmyHome には、売り手が料金を支払うことで、掲載の状況を改善できる一連のツールが用意されている。例えば、ZmyHome は売り手の近所で3ヶ月以内に住宅を購入したいと考えている買い手を特定できるツールを提供している。また、ZmyHome は広告のインプレッション毎にチャージするため、その物件を閲覧する買い手がいなければ、売り手に料金が発生しない。

他に用意されているマーケティングや広告ツールを使えば、売り手は ZmyHome 上で販売された、これまでの住宅の価格を知ることができる。近所で取引が成立しそうなとき、取引が成立したときにも、売り手には Facebook Messenger で通知が伝えられる。

LPN、Riche Place、CPLand、Real Asset といった不動産デベロッパも、複数の住宅を ZmyHome で販売している。

ZmyHome
Image credit: ZmyHome

LPN Development PCN のディレクター Suwattana Tang 氏は、次のように述べている。

我々は、ZmyHome の買い手に10%以上のコンバージョンで約100軒の住宅を販売しました。このコンバージョンレートは、(当社が使う)すべてのチャネルに比べ、高い値です。

KK Fund の創業者でゼネラルパートナーの斎藤晃一氏は、次のように述べている。

我々が ZmyHome に投資したのは、彼らがタイの不動産プラットフォームの基準を向上させているからです。ZmyHome は、プラットフォームをクリーンなものにすることに注力しており、ダブったり古くなったりしてしまった物件情報、虚偽の情報は掲載されていません。これは、買い手が供給と価格を学ぶ上で最も重要なことです。

ZmyHome の次なる目標は、すべての売り手が3ヶ月以内に不動産を販売することができるよう、価格提案システムと広告ツールを開発することだ。

【via e27】 @E27co

【原文】

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