チャネル横断で広告効果分析できるツール「magellan」開発のサイカ、シリーズCラウンドで4.5億円を調達——インテージ、ドコモなど4社から

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媒体横断で広告効果を分析できるマーケティングツール「XICA magellan(以下、マゼランと略す)」を開発するサイカは24日、シリーズ C ラウンドで4.5億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、インテージ、NTT ドコモ、アイ・マーキュリーキャピタル、Draper Nexus の4社。

サイカはこれまでに、2014年1月にシリーズAラウンドで非開示調達額(伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、セールスフォース、アーキタイプが参加)、2015年5月にシリーズBラウンドで2億円(Draper Nexus、リクルート・ストラテジック・パートナーズが参加)、2016年3月にシリーズB1ラウンドで1.2億円(電通、Draper Nexus、アーキタイプが参加)を調達している。今回の調達を受けて、開示されている調達の累計総額は7.7億円を超えることになる。

サイカは2012年2月の創業。翌年の2013年には、企業が自社内データにおける関連性(テレビCMの放映回数、チラシ配布の枚数など)を見つけられるマーケティングツール「adelie(アデリー)」をローンチ。この adelie が後にピボットし、2016年9月からは現在提供されているマゼランとなった。マゼランは企業のマーケターが、複数のチャネル横断でコンバージョンへ至る経路を解析したり、プロモーション予算配分を算出したりするのを支援するマーケティングツール。昨年には、東京で開催された Draper Nexus B2B Summit では、AWS 賞と三井不動産賞を受賞した。

マゼランのユーザ大手企業には富士通、SMBC コンシューマーファイナンス、エス・エム・エス、DMM.com などがいて、日本国内の広告宣伝費トップ100企業(東洋経済による)の1割に利用されているという。

サイカでは今回調達した資金を使って、マゼランのマゼランの機能拡充を加速させるとともに、販売拡大を図るための人員増強やマーケティング活動の強化を図るとしている。

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