台北拠点のcitiesocial(找 好東西)、Alibaba(阿里巴巴)の支援を受けてアジアのeコマースの新たなトレンドに取り組む

by TechNode TechNode on 2018.2.15

citiesocial(找 好東西)のチーム
Image credit: citiesocial(找 好東西)

ショッピングは世界的に最も活発なオンライン活動の一つである。アジアにおいては特に顕著だ。タイやインドといったところでは e コマース市場の広がりにおいてデジタルの発展が本格化し、日本や香港、中国のように成熟した市場ではオンライン小売が力強く成長を続けている。

アジアの e コマース産業は盛況であり見通しはさらに明るい。Worldpay の報告によれば年に12%の成長が予測され、2021年までに2.1兆米ドル規模になるとの見通しである。

多数の海外起業家がなぜアジア市場に引きつけられるのか、その理由はいくつもある。巨大な市場のポテンシャル、購買力の向上、そして中流階級人口の増加。アジア市場では消費者が新製品を試そうとする傾向が強いため、新たなアイデアを試し実行したいと思う企業にとっては絶好の場となっている。

Consumer Technology Association(全米民生技術協会)の2016年の調査によると、オンラインで買い物をする中国の消費者の60%近くと、インドネシアとマレーシアの消費者の50%近くは自分自身をアーリーアダプターであると考えており、一方でアメリカでそう考えるのはたった15%という低い数字が出ている。Nielsen が行った Global New Product Innovation Survey では、アジアの回答者の70%近くが直近の食料品の買い物で新製品を購入したと示し、対照的に北米では回答者の31%に過ぎなかった。

高い参入障壁

アジアが新たなスタートアップやブランドの試験場となるのは理に適っているが、その参入障壁は一般的に言って高い。現地の市場に関する知識や十分な資金力がなければ、若い企業はアジアで成功するどころか地元の外へと拡大するチャンスも乏しい。

誰もがアジアでの販売に興味を持っていますが、そのハードルや参入障壁は多くの理由によって非常に高いものとなっています。言語、ビジネスのリスク、ロジスティクス、現地の市場についての知識不足、そして高いポテンシャルを持つパートナーを見つける能力などがその理由です。

citiesocial(找 好東西)の CEO である Eric Wang(王偉任)氏は TechNode(動点科技)に語った。citiesocial は高品質の家庭用品、家電製品、ファッションアクセサリーに特化した厳選されたeコマースプラットフォームであり、主にアメリカやヨーロッパの若いブティックブランドを扱っている。台北を拠点とする同社は先日、Alibaba Taiwan Entrepreneurs Fund(阿里巴巴台湾創業者基金)がリードした275万米ドルの投資ラウンドを発表した。Alibaba Taiwan Entrepreneurs Fund は台湾の若いスタートアップを支援する100億ニュー台湾ドル(約370億円)のファンドである。

この投資は既存のサービスの拡張と改善に使用され、アジアで新興ブランドが市場における存在感とビジネスを拡大する手助けをするとともに、より良いベンダーポータルを構築し地域のロジスティクスや販売流通の透明化を通じて提携ブランドとのコミュニケーションのスリム化を狙うものである、と同社は述べた。

新興ブランドやスタートアップのためのゲートウェイ

citiesocial(找 好東西)のスクリーンショット
Image credit: citiesocial(找 好東西)

アジアでの販売のために欧米ブランドにプラットフォームを提供するというのは、特にイノベーティブなアイデアというわけではない。JD Worldwide(京東全球購)、Global Sources、Tmall Global(天猫国際)、Kaola(考拉)はすべてそういったプラットフォームを提供している。しかしこれらのeコマースは大手のブランドをターゲットにした小売であり、citiesocial はまったく別のアプローチをとっている。

当社が注目したのは、新興ブランドがそれらのプラットフォームで売上げを上げるハードルは実際かなり高いという点でした。

そのため市場には同社が埋めようとしているギャップが存在するという。citiesocial はそういった新興ブランドがアジアで販売や宣伝を行う手助けを、ローカライズやマーケティング、翻訳、そして写真や動画コンテンツの編集というローカリゼーションを通じて行うゲートウェイとしての役割を果たす。

進路を定め、商品を宣伝するための適切なチャネルを見つけるお手伝いをしたいと思っています。

citiesocial は海外ブランドが地元の有名人やネットセレブ、ブロガーなどのキーオピニオンリーダー(KOL)の注目を集めるよう手助けするだけではなく、マーチャンダイズや売値、ロジスティクス、在庫目録、アフターサービスなどについてもベンダーと協力していくと Wang 氏は説明した。

現在のところ売上げの中心は台湾や香港地域からのものであるが、同社は中国や韓国、日本の市場に拡大する予定であり、そのためのテストも行っているという。

トレンドの変化に対応

Wang 氏によれば、今アジア市場では2つの興味深い変化が起きていて、それがアジアにおけるeコマースのトレンドを支配することになるという。1つ目の変化は、中流階級および Z 世代やミレニアル世代の消費力の増加である。中流階級や若い消費者の購買力の上昇は、彼らが手ごろな贅沢品に対してより興味を持ち、より消費するということを意味する。

2つ目は、消費者の好みやどこで消費するかということが変わったという点である。

5年前は消費者はアメリカやヨーロッパの高級ブランドや有名ブランドにとても注目していました。ですが、特に中流階級やミレニアル世代においてはそこから一歩進んで、より個性を発揮するブティック製品を求めています。

Wang 氏は説明した。このユニークな消費者グループはますます高度な教育を受け、テクノロジーに詳しく、スタイルに精通し、洗練されていて、海外旅行やインターネットを通じて外国のニッチなブランドにも詳しい。

こういったことは台湾や香港でも見られますが、最も明確に示されるのは中国においてだと思います。

中国は世界最大の e コマース市場であり、2020年までに14億2,000万米ドルに到達すると見られている。

中国の中流階級は5億人、Z世代とミレニアル世代は約2億人です。アメリカと比べても、この純粋な数の多さには大きな意味があり重要です。

確かにこれらの年齢グループの消費者は以前の世代と比べても消費傾向が強く、中国の支出動向を左右する鍵を握ると考えられている。

citiesocial はこの野心的な挑戦に自分たちだけで挑むわけではない。Alibaba のチームもまたこのトレンドにはきちんと対処しなければならないと理解している。

Alibaba Taiwan Entrepreneurs Fund のエグゼクティブディレクターである Andrew Lee(李治平)氏は次のように語った。

当社もアジア、特に中国本土の消費者のトレンドを目の当たりにしています。より個性を発揮できるような製品がますます求められているのです。だからこそ当社は citiesocial とパートナーになることを選びました。

Alibaba の投資プログラムの一環として、citiesocial は Alibaba が提供するマーケットアクセスやリソース、そしてメンターシップを活用することになっている。

Alibaba は非常に発達したロジスティクスとオペレーションチェーンを持っています。そのおかげで当社のベンダーの商品は中国の消費者の手に届けられるのです。(Wang 氏)

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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