ビットコイン特許で世界の先頭を走る中国——公開特許件数で、Alibaba(阿里巴巴)と中国人民銀行(傘下の2組織合計)が筆頭

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中国の知的所有権ニュース専門サイト IPRdaily とイノベーション調査センター incoPat(合享智慧)の報告によると、Alibaba(阿里巴巴)はブロックチェーン技術に関する公開された特許の数で世界で1位の座にあり、また3位には中国人民銀行デジタル貨幣研究所がいることがわかった。この報告によれば、2017年に世界で公開された特許の数において、Alibaba は発明・設計・利用の3つの特許分野すべてで突出していることがわかる。 上位100社中49社が中国企業で、23社がアメリカ企業だ(上位100位については以下の表を参照)。

公開された特許の数は、質が良いか、役に立つかどうか、実社会で使いものになるかどうかを表しているとは限らない。しかし、ここに掲げられた企業のいくつかは、極めて速いスピードで仕事を始めたばかりだ。

これらの数字は、2017年およびこれまでに公開されたブロックチェーン特許の数を表している。Alibaba Group(阿里巴巴集団)は明らかに表の最前列にあることがわかる。累積合計49件のブロックチェーン関連特許のうち、44件が2017年に公開されている。2位は Bank of America で、新しい特許を33件公開し累積合計44件。3位も中国の組織で、中国人民銀行デジタル貨幣研究所(数字貨幣研究所だ。この研究所は2017年6月にオープンいたばかりにもかかわらず、すでに33件の特許を公開しており、2017年後半だけで累積合計件数に達したことを意味する。

このリストの8位にも、中国人民銀行傘下の組織がランクインしている。Yicai Global(環球第一財経)によれば、中国紙幣印刷有限公司は昨年9月、杭州にブロックチェーン研究所を開設しており、昨年末までに22件の特許を公開していることを考えれば、とても腕が長けていることがわかる。前出のデジタル貨幣研究所と、この杭州のブロックチェーン研究所を合わせれば、中国の中央銀行は55件のブロックチェーン特許をもってトップの座に躍り出ることになる。

上位100位でブロックチェーン特許を持つ会社が複数社いる国は、中国とアメリカ以外では、日本の2社とイギリスの5社のみだ。ロシア、アイルランド、スペイン、オーストラリアなど12の国々には、それぞれブロックチェーン特許を持つ会社が1社ずつ存在する。スペインやオーストラリアなどは、2017年に新しい特許を公開していないが、上位100位にとどまることができている。

2017年公開のブロックチェーン特許件数順上位100社
(右端欄が、過去分を含む累積件数)
Image credit: IPRdaily データ出典:incoPat

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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