フロムスクラッチ、マーケティングプラットフォーム「b→dash」を大規模アップデート——中小企業・スタートアップ向けのライト版もリリース

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フロムスクラッチ代表取締役 安部泰洋氏
Image credit: Masaru Ikeda

マーケティングプラットフォーム「b→dash」を提供するフロムスクラッチは5日、都内で b→dash 事業戦略発表および新 CM・イメージキャラクター発表会を開いた。イベントでは、フロムスクラッチ代表取締役の安部泰洋氏が登壇し、マーケティングプラットフォーム b→dash を大規模アップデート(b→dash Prime Update)、また、中小企業・ベンチャー企業・スタートアップ向けには新プロダクト「b→dash Lite」を正式リリースすることを明らかにした。

同社では昨年5月の資金調達時、ビッグデータ統合と人工知能開発を促進することを明らかにしていた。今回の大規模アップデートでは、まさにこの努力が日の目を見たことになる。

具体的には、Data Preparation Engine(データ設計を自動最適化する、データ予測整形エンジン)、Data Reactor(データ統合を自動最適化する、データフォーマット生成技術)、Data Pallet(データ変換時の SQL 業務を不要にする高速クエリ生成技術)、Data Learning Drive(自己学習プラットフォーム技術)の4つのコア・テクノロジーが実装され、データ活用に関連する課題の解決を図る。

フロムスクラッチ代表取締役の安部泰洋氏と、パートナーの一社であるアクセンチュア・インタラクティブの槇隆広氏
Image credit: Masaru Ikeda

また、b→dash の機能軽量版である b→dash Lite では、これまでの b→dash での知見をもとに、成果に直結する機能のみを限定搭載し、月額の利用コストを従来ツールの6分の1である月額5万円から提供する。フロムスクラッチでは、エンジニアやデータサイエンティストがいない企業や部署でもデータ活用を簡単に推進できるようにするとしている。

b→dash がほぼ直販であったのに対し、b→dash Lite ではより多くの企業へのアプローチを行うため、フロムスクラッチでは、パートナーセールスや共同提案などを目的として12社と提携する。提携先は、Accenture Interactive、PWC、博報堂、マイクロソフト、サイバーエージェント、電通、NTT データ、ADK、伊藤忠テクノサイエンス、NTT コム・オンライン・マーケティングソリューション、トランスコスモス、伊藤忠インタラクティブ、エコノクレア。

フロムスクラッチ代表取締役の安部泰洋氏と、ブランドキャラクターに就任した、おぎやはぎの二人
Image credit: Masaru Ikeda

フロムスクラッチは同日、b→dash を大規模アップデート、 b→dash Lite のリリースとあわせ、 b→dash の認知向上を目的として、お笑いコンビ「おぎやはぎ」を起用した CM も発表した。CM は2種類制作され、5日から web や都内交通機関で放映が開始される。

フロムスクラッチは2010年4月に設立され、現在の社員数はエンジニアを中心に150名。2015年5月に3億円2015年12月に10億円2017年5月に32億円を調達している。b→dash の顧客は大手事業会社を中心に数百社に上る。今後は、b→dash Lite の新規投入とあわせ、より裾野を広げた顧客拡大に注力するようだ。

Image credit: Masaru Ikeda

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