中国最大のコワーキングスペース企業UCOMMUNE(優客工場)、バリュエーションはまもなく90億人民元(約1,500億円)に到達

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UCOMMUNE(優客工場)の共同設立者 Mao Daqing(毛大慶)氏

TechNode の姉妹サイトである TechNode Chinese(動点科技)は、中国のコワーキングスペース大手 UCOMMUNE(優客工場)が、深圳拠点の Qianhai Wutong Mergers and Acquisitions Funds (前海梧桐併購基金)から、さらに1億1,000万人民元の戦略的投資を受けたと報じた UCOMMUNE は2ヶ月前、同じ投資会社がリードしたシリーズ C ラウンドで3億人民元(約50億円)を調達したばかりだ。この新たな資金調達で、UCOMMUNE の企業価値は90億人民元(約1,500億円)を超えると言われている。

2017年、同社は「コミュニティ」という考えを強調し、ライバル企業 WeWork との名称にめぐる争いを避けるため、UrWork から UCOMMUNE に名称を変更した。昨年4月の New Space(洪泰創新空間)との合併後、中国で最も大きなコワーキングネットワークとなった。

現在、付加価値サービスを急速に展開している同社は1月、高校生、大学生を起業家とつなぐ教育用プラットフォーム「UCOMMUNE Academy(優客講堂)」をローンチした。さらに、企業、サービス業者、投資家とのネットワーク形成を促進する B2B 向けソーシャルネットワーク「優鮮集」も立ち上げた

UCOMMUNE(優客工場)のコワーキングスペース
Image Credit: UCOMMUNE(優客工場)

同社は2015年に設立され、中国のコワーキングスペースプロバイダとしてユニコーン企業の地位に立った初めてのスタートアップである。設立以後、中国国内だけに留まらず、シンガポール、ロンドン、ニューヨークにも海外展開を行い、33都市で100ヶ所以上をカバーするまでに成長した。今後3年でその数を35都市160ヶ所に増やしたい考えだ。

中国のコワーキング業界は成熟期を迎えており、naked Hub(裸心社)など国内企業や WeWork などグローバル企業が生き残りのためにしのぎを削っている。naked Hub は昨年7月、シンガポールのコワーキングスペース JustCo と合併し、アジア地域へのさらなる事業拡大を目指すと発表した。また、WeWork も中国市場向けに積極的なプランを立てており、その中には2018年初め、新たに4つの場所に新設する計画も盛り込まれている。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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