データドリブンウェルネスで、中国のオフィスにワークライフバランスを持ち込むSPIRIT

by TechNode TechNode on 2018.2.18

Image credit: SPIRIT

中国人は働き者であるというのは広く知られていることである。この文化が急激な国の経済発展に大きく寄与したという正の側面もあるが、一方で労働時間の延長によって全国規模の健康問題という結果にもつながっている。しかしながら、「996 制度(編注:週6日朝9時から夜9時まで勤務という条件で働く)」のような極めて高い生産性を持つ会社が勝者となる国では、雇用主、特に企業が従業員の健康とウェルネスにますます関心を寄せるようになってきている。その理由は明白だ。健康で幸福な従業員はより高い生産性を持つ労働力となるからだ。

ほとんどの人は健康を保つライフスタイルを選択する。ソーシャルフィットネスアプリ「Keep」のような現行の多くのスタートアップは個人を顧客としている。しかし上海を拠点とするスタートアップ SPIRIT は従業員エンゲージメントやスポーツ、プラットフォームの競争、そしてウェアラブル技術の浸透を通じて仕事と生活の調和を見出せるのではないかと考えている。

そしてこれは個々の従業員だけではなくその雇用主にとっても利益となる。SPIRIT は現在、あるスマートプラットフォームを開発している。そのプラットフォームはウェルネスの維持において従業員をフォロー・ガイドし、場合によっては、生産性の向上のためにはいつどういったふうに身体を動かしたらいいかを直感的に理解できるよう導いてくれるものである。

設立者で CEO の Jordan Campbell 氏は次のように述べた。

弊社は最良のフィットネスサービス、チームビルディング企業、ウェルネス企業、HR 企業であり、それらすべてを1つのオンラインプラットフォームにまとめました。

中国ではまだ産声を上げたばかりの業界をターゲットとした最初期の企業の1つである SPIRIT は、2つのアプローチで中国市場に乗り込んでいる。オフィス内で行われるパッケージとしては、週に1度か2度プラットフォームからトレーナーが派遣されてくるというもの。オフィス内で提供されるコースは体力強化やストレッチ、サーキットトレーニング、ヨガ、ピラティス、そしてダンスフィットネスまでバラエティに富んでいる。これはすべて独自のデジタルプラットフォームを通じて管理され、企業が従業員の身体的な健康やマイルストーンデータにアクセスできるようになっている。

こういったトレーニングはほとんどが職場で行われるため、SPIRIT の必要経費は多くはない。

キャッシュという面では、企業の先払いの結果、1ヶ月で既にプラスになっています。

もう1つのモデルはチームビルディングと法人オリンピックで、法人やスポンサーが互いにつながったり競争したりできる機会を提供するもの。

弊社は顧客に対して法人のためのスポーツとチームビルディングのイベントを提供します。加えて、10月の法人オリンピックではすべての法人参加者が丸1日フィットネスとトレーニングを競い合います。互いのプライド賭けた戦いです。

SPIRIT 主催のウェルネスイベント
Image credit: SPIRIT

こういった大会へのスポンサーからの収益も主な収入源である。

前述のオンラインプラットフォームによってユーザエクスペリエンスが強化され、企業は競争相手に対する自らのパフォーマンスを測ることができ、そして内部的には、上記のデータに基づきHRインセンティブや報酬システムを設けることができるようになっている。

同スタートアップは既に naked Hub(裸心社)、Mercedes Benz、Volkswagen と取引を行っており、Reebok や Shanghai Wow(上海沃会)、ofo(小黄車)、そして Shanghai Sunrise と戦略的パートナーシップを結んでいる。

中国におけるオフィスフィットネス業界はスロースタートではあったが、注目を集めつつある状況を受けて Jordan 氏は強気な市場見通しを持っている。

中国の法人ウェルネス市場の年平均成長率は2024年までに9.1%まで拡大するでしょう。弊社はその時流に飛び込んでいるのです。

長期的には、ウェアラブル技術をプラットフォームに導入し、法人間のスポーツ大会を日々の生活に取り入れることを予定している。その結果として人事の責任者は従業員をモニターし、報酬プログラムを設けることができるようになる。

大きな目標としては、フィットネスやスポーツに留まらず、すべての法人が1つにつながり、ネットワークを介して友好的に競争できるようにすることです。

中国でビジネスを始めるのは容易ではなく、外国からの起業家であればなおさらである。資金とコネクションで勝る現地の競合に打ち勝たねばならないのだ。

中国には確かにファーストムーバーアドバンテージがあります。しかし私はこうも思うのです、中国のファーストムーバーアドバンテージは実際にはファーストスケーラーアドバンテージ、つまり先に始めた者ではなく先にスケールした者が勝つのではないかと。弊社はパートナーシップを通じて既に優位に立っています。迅速にスケールしたいと考えています。

同氏は上海で6年間 Bacardi に勤めた後、最初のスタートアップであるイベント会社 Verve を独力で立ち上げた。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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