アクセラレータ運営のプロトスター、起業家と投資家をマッチングするプラットフォーム「Startup List(スタートアップリスト)」をβローンチ

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2018.2.28

Startup List
Image credit: Protostar

シードアクセラレータプログラム「StarBurst(スターバースト)」などを運営するプロトスターは28日、起業家と投資家をマッチングするプラットフォーム「Startup List(スタートアップリスト)」をローンチした。27日時点で登録されている起業家と投資家の企業数は116社。自らの需要に合った投資家からの資金調達を求める起業家向けのフリーミアムモデルで提供される。有料メニューの料金は月額5,000円で、起業家側から投資家への連絡が可能になる。

Startup List では、起業家側のアクションをトリガーに投資家の情報を検索して閲覧することができる。投資家側からも起業家の情報を閲覧できるが、詳細な情報を閲覧するには投資家が NDA に類する内容を承諾し、起業家側もその要求を承諾した上で情報開示されるしくみだ。

日本では CVC やアクセラレータが数を増やす一方、一般的に投資家サイドが持つ投資条件をクリアできるスタートアップは数が限られ、投資案件のソーシングは投資家サイドがコストをかけて積極的に活動するケースが多いが、一方でスタートアップにとっては、支援が得られる可能性のある相手の選択肢が増えたことから、一定のコストをかけてでも慎重に相手を選びたい、という意識が働くのかもしれない。

「Startup List」のサービスイメージ
Image credit: Protostar

起業家と投資家をつなぐプラットフォームと聞いて真っ先に思いつくのは、アメリカの AngelList だ。AngelList が生きながらえている理由の一つは、情報の中立性を担保しながらも自らが持つファンドのパフォーマンスに貢献しているからだと言われる。実際のところ、AngelList は2015年に China Science & Merchants(CSC、中科招商)と共同で「CSC Upshot」という中国向け4億米ドルのファンドを創設、最近では仮想通貨インデックスファンド「Bitwise Hold10 Private Index Fund」を立ち上げている。また、事業がうまくいっていることを反映して、AngelList は2016年 Product Hunt を買収している。

日本ではかつて、ネットエイジが「TOKYO ANGEL LIST(東京エンジェルリスト)」を開設(その後、Creww が事業譲受)。ジャパンベンチャーリサーチが運営していた「entrepedia(アントレペディア)」は、Newspicks などを手掛けるユーザベースに買収された。プロジェクト単位での扱いにはなるが、今月初頭には福岡の PROJECT OFFER が「ANGEL LIST(エンジェルリスト)」を開設している。

ただ、歴史的に見て、この種のモデルが(ファンドなどのビークルを持たない)事業単体で生き延びるのはなかなか難しいようだ。THE BRIDGE も含め、Tech in Asia や e27 や Technode などのスタートアップメディア各社も同じようなプラットフォームをリリースした過去があるが、データの新鮮度や正確性をコストをあまりかけずに維持するのが難しいようで、総じて各社ともサービスのシャットダウンを余儀なくされている。プロトスターが今後、この事業をどのように成長させていくのか注目したい。

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