WeChat Pay(微信支付)、中国国外発行クレジットカードとの紐付けが可能に

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中国の有力モバイル決済サービスの一つ、Tencent(騰訊)の WeChat Pay(微信支付)は1月24日、同モバイル決済プラットフォーム上で国際クレジットカードが利用できるようになったと発表した。中国に住む外国人や、WeChat がユーザ開拓に意欲を注いでいる香港・マカオ・台湾の住民は、WeChat Pay アカウントをマスターカード・VISA・JCB が提供するクレジットカードと 紐付けアクティベイトすることができる。

Tencent からの声明によれば、WeChat Pay を初めて使うユーザが、中国の銀行口座やクレジットカードを持っている必要がないことは特筆に値する。

中国がキャッシュレスになるにつれ、WeChat Pay や Alibaba(阿里巴巴)の金融部門 Ant Financial(螞蟻金融)のモバイル決済サービスである Alipay(支付宝)はどこでも使えるようになり、オンラインショッピング、配車サービス、チケット購入、自転車レンタル、フードデリバリー、ホテル予約など、あらゆる日常消費に組み込まれるようになった。

2013年8月にリリースされた WeChat Pay はこれまでに世界25カ国に展開しており、海外旅行する多数の中国人にサービスを提供している。Tencent で WeChat Pay の国際業務ディレクターを務める Grace Yin(殷潔)氏は先週、広州で TechNode(動点科技)に次のように語った

WeChat はもともと、ソーシャルアプリだった。中国のユーザは WeChat を使ったことがなければ、WeChat 決済を求めることはできない。

実際のところ、WeChat Pay は中国に住む外国人の間にも人気だ。Tencent が昨年リリースしたデータ報告によれば、中国にいる外国人の64%以上が日用品の購入に WeChat Pay を使っていた。(TechNode のチームをはじめ)たいていの人にとっては、もはや財布を持って家を出る必要は無くなっている。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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