Amazon、スマートサーモスタット「Ecobee」の6,100万米ドルの投資ラウンドに参加

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Amazon Alexa で会話することができる Ecobee の Switch+
Image Credit: Ecobee

Ecobee は同社最大規模となる6,100万米ドルの投資ラウンドが完了したことを本日(3月7日)発表した。家全体における音声コントロールというビジョンを拡大し、AI をより様々な形で活用することを目指してのラウンドであった。

同ラウンドは Energy Impact Partners がリードし、Amazon の Alexa Fund も参加した。これまでに Ecobee は1億4,600万ドルの投資を受けている。

未来型の家はこれから発展する3つのテクノロジーによって定義されるだろう、と e メールで VentureBeat に語ってくれたのは CEO の Stuart Lombard 氏。3つのテクノロジーとは低価格のセンサー、機械学習、そして Alexa などと受け答えしたりするための遠隔音声操作だ。

こうした技術の発達の結果、家はユーザのニーズに耳を傾け、学習、予測、対応してくれるようになり、ユーザは本当に必要なことだけに集中できるようになります。弊社はこのビジョンをお届けするために一連の製品とサービスの開発に総力を挙げています。そして今回の投資ラウンドはそれをさらに加速してくれるでしょう。(Lombard 氏)

Alexa Fund は同社製品が Alexa の音声コントロールに対応する最初のスマートホーム用サーモスタットとなったすぐ後の、2016年の3,500万米ドルの投資ラウンドにも参加している。

2015年の設立以来、Alexa Fund は2億米ドルに及ぶ投資資金をロボットメーカーからスマートホーム用機器メーカー、ゲームメーカーに至るまで音声制御に取り組む様々なスタートアップに投資してきた。同ファンドは現在設立2年目となる Amazon の Alexa Accelerator のような機関に対しても資金を投じてきた。

Ecobee は今月末にも、Alexa 対応のスマート照明スイッチ Ecobee Switch+をローンチする予定。

現在、AI アシスタントの製品を持つ大手テック企業の間でスマートホームをめぐる競争が過熱しているように見受けられる。

今回の投資の1週間前には、Amazon がスマートホームスタートアップの Ring を10億米ドルで買収したばかりだ。

先週(3月第1週)は Google の Nest のスマートホーム製品が Amazon のマーケットプレイス上で販売禁止になったことについての詳細を取り上げた。昨年末、Nest 製品をマーケットプレイスで販売禁止したとして Google は初めて Amazon を訴えている

他にシリーズ C ラウンドに参加したのは、North Leaf Capital Partners、Export Development Canada、Ontario Capital Growth Corporation、Tech Capital、GXP Investments などだ。

Ecobee の広報担当者から VentureBeat に送られてきた e メールによると、同社はトロントを拠点とし、310人の従業員を抱えている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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