デジタル通貨取引機能を搭載するチャットアプリ「Consentium」、ICOで1,000万米ドル相当の資金を調達——2018年後半には日本に進出へ

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ユーザ間のマルチデジタル通貨取引を可能にするモバイルチャットアプリ、Consentium がアジアでローンチした。また、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)のプライベートセールで1,000万米ドルの資金調達に成功した。

同社はこの資金をアジア地域での事業拡大に充て、第1段階はシンガポールと中国、2018年の下半期には日本と韓国へと拡げていく予定だ。また、成長の促進やコミュニティ開発、プロダクトのイノベーションにも資金の一部が使われるという。

Consentium は、ユーザ間で P2P 方式を用いたマルチデジタル通貨の取引が可能なフィンテックプラットフォーム。また、アプリ内のコミュニティを形成・成長させるために、インセンティブとして取引手数料を再分配するプログラムを提供している。参加ユーザ数が多く、アプリ上でのユーザ評価が高いコミュニティ形成を対象に報酬を与えるシステムを採用している。

Consentium の共同設立者である Hal Bame 氏は、このように述べている。

世界におけるチャットアプリ市場の規模は、今や480億米ドルを超えています。そして、モバイルコミュニティへの参加、消費者間での仮想通貨取引が可能な Consentium に大きなポテンシャルを感じています。弊社の目標は、ソーシャルネットワークだけでなく、仮想通貨部門でも最高クラスといえるアプリを提供することです。そのために、ユーザや企業の仮想通貨に対する情熱をマネタイズできるよう Consentium を通じて尽力してまいります。

Consentium 上での仮想通貨の取引手数料は、わずか1%。送金人と受取人が同額を負担し合うシステムにする予定だという。

取引手数料は全額、オフラインのコールドウォレット経由でディストリビューションプールに入金される。暗号化された安全性の高い環境下で、取引や保管が行われる。そして、ディストリビューションプールから月単位で資金を解析し、あらかじめ設定した基準に基づき、コミュニティ作成者やユーザに全額を再分配する仕組みだ。

Consentium の CTO、Chris Low 氏は以下のように語っている。

弊社は平均的なモバイルチャットアプリという枠を超え、コアビジネスの運営を時と場所に縛られることなく支え、リアルでのコミュニティ拡散に役立つ、持続可能かつ将来性のあるアプリを開発するために Consentium を立ち上げました。チャットアプリは e コマースや送金で満足せず、将来のビジネスコミュニティプラットフォームとして優位に立てるよう開発しなくてはなりません。「コミュニティ用プラットフォームとして頭角を現す」。これが Consentium の使命なのです。

Consentium は今後1年かけて、機能追加のサポートを開始する予定。調達した資金は、技術開発が完了次第、運用資金に使われるという。また、セキュリティと暗号化機能の強化ならびに新機能の実装を行い、ユーザ体験を継続的に改善するためにも資金が使われる予定だという。

【via e27】 @E27co

【原文】

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