中国のO2O大手Meituan(美団)、Didi Chuxing(滴滴出行)に対抗し国内7都市で配車サービスを展開との噂

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配車サービスで再び戦火を交えたいという野望を持つ Meituan(美団)がますます真剣になっている。中国の O2O、e コマースの巨人 Meituan は、3月16日に7都市でオンデマンド自動車サービスをローンチするとの噂が中国系メディア TechWeb で報じられている。北京、上海、成都、杭州、温州、福州、アモイの大都市が候補にあがっている。

昨年に南京で配車サービスをローンチした同社は、北京や上海といった都市にも進出する計画を明らかにした。しかしながらこの発表の直後、諸都市で配車サービスを運営するために必要な法的要件を満たすのに苦戦を強いられてしまった。それぞれの都市でサービスの許可が必要なのだ。

Meituan Dache(美団打車)は1月12日に北京でサービスを展開すると発表したが、北京当局からの指令によりローンチが延期させられていた。1月に同社は、南京と上海では当局からの承認を得ているとコメントした。

広報担当はこの噂を否定したが、詳しい説明はなされなかった。

まだ不確実性はあるものの、同社は新しい機能に対する期待をうまく高めている。昨年12月には、ユーザが進出都市を投票できる登録ページが立ち上げられ、票が20万に達したら、そこでサービスをローンチするとしていた。

それに加えて同社は、Didi Chuxing(滴滴出行)が支配している市場分野でユーザを確保するのに最も効果的な方法である補助金を活用している。その方針の下、最初の20万人までの登録者には乗車クーポンを提供し、最初の5万人(北京)および2万人(上海)の運転手には手数料無料のサービスを受けられるようにした。

特定の市場分野から中国の新興テック企業がブームになることがあるが、あらゆる要素を含むプラットフォームに進化するという全体的な傾向がある。その結末として、主要企業の間で事業が重複する事態になることが避けられない。それは特に、配車サービスのような競争の激しい業界に当てはまる。Didi でも同様に、Meituan の中核事業であるフードデリバリーサービスのローンチに向けた取り組みを行っていると報じられている。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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