「睡眠解析プラットフォーム」開発のニューロスペース、三井物産と海外出張の多い従業員ら向けの実証実験を開始

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⼤⼿企業向けに睡眠改善プログラム事業を展開するニューロスペースは19日、三井物産の海外出張の多い従業員を対象に実証実験を行うと発表した。昨年、吉野家と実施した実証実験では、ニューロスペースがデバイスやモバイルアプリを配布していたが、今回は三井物産が出資するイスラエルの EarlySense のデバイスを用いてデータを取得する。EarlySense の日本市場参入にあわせ、ニューロスペースでは、同社の睡眠解析プラットフォームのマルチデバイス対応の検討の足がかりにしたい考えだ。

ニューロスペースの睡眠解析プラットフォーム
Image credit: Neurospace

ニューロスペースは2013年12月の設立。企業の健康経営における睡眠改善プログラム「Sommnie」などを開発してきた。現在同社が注力するのは AI や IoT 技術を活用した「睡眠解析プラットフォーム」と呼ばれるもので、このプラットフォームでは、個⼈毎の睡眠データを⾼精度に計測し、AI を活⽤した独⾃の解析技術から導き出した個⼈別睡眠解析結果と最適ソリューションそして改善データを提供する。社員の健康増進・⽣産性向上を志向する企業や睡眠ビジネス参⼊を検討する企業が、API を通じて経営の改善や⾃社サービス・IoT 対応製品に組み込むことが可能となる。

EarlySense のデバイスと Neurospace のモバイルアプリ

今回実証実験の対象となるのは、海外出張に伴う時差ボケや早朝・深夜の海外拠点・パートナー企業との電話会議に伴うスケジュール調整など、さまざまなタイムゾーンに対応しながら仕事が求められる従業員約20人。社員の睡眠を解析することで、業務におけるパフォーマンス向上を側面支援する。

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