中国人民銀行傘下の研究所、初のブロックチェーンプラットフォームをローンチ

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中国人民銀行
Image credit: 中国政府網

中国人民銀行傘下の研究所が、ブロックチェーンベースのプラットフォームをローンチした。中国の中央銀行のもとで、この種のものがローンチされるのは初となる。Tencent News(騰訊科技)の報道によると、中鈔区塊鏈技術研究院として知られる杭州のブロックチェーン研究所は月曜日(26日)、杭州で開催された世界金融科学技術サミット(全球金融科技峰会)で、Blockchain Registry Open Platform(BROP)についてプレゼンテーションした。

このプラットフォームは中国の官僚主義を撤廃することを目指しており、中国企業と海外企業の両者にとって脅威となる。白書によれば、BROP はブロックチェーンベースの独立した知的所有権開発のためのプラットフォームだ。このプラットフォームはパートナーと協力して、企業ユーザ向けにユーザアイデンティティ、証明書データ、デジタル資格情報の信頼できる記録を作成する。検証可能で監督管理された所有権レジストリと、公共サービスに関する情報を提供する計画だ。

中鈔区塊鏈技術研究院は、中国人民銀行傘下の中国紙幣印刷有限公司の子会社である Zhongchao Credit Card Industry Development(中鈔信用卡産業発展有限公司)に所属している。中鈔信用卡産業発展有限公司は、その名前の通り中国のクレジットカードのための技術を提供しており、Linux Foundation のメンバーでもある。

2015年初めブロックチェーン技術のレイアウトに着手し、昨年に中鈔区塊鏈技術研究院を設立した。主要な狙いは、ブロックチェーンや他の新興金融技術を発展させることだ。(中鈔信用卡産業発展有限公司 董事長の Fan Guifu=范貴甫氏)

中鈔区塊鏈技術研究院は、中国におけるブロックチェーンリーダーでもある。Tencent News(騰訊科技)の報道によれば、この研究所はブロックチェーンにかんする特許を22件出願している。中鈔区塊鏈技術研究院は、IPRdaily が発表した2017年の世界ブロックチェーン企業特許ランキングで18位に位置付けられている。このリストによれば、Alibaba(阿里巴巴)はブロックチェーン技術に関する公開された特許の数で筆頭の組織であり、中国人民銀行デジタル貨幣研究所が3位。また、100社中49社が中国企業で、23社がアメリカ企業となっている。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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