シンガポール発dApp(非中央集権型アプリ)用DB開発のBluzelle、NEO Globalから100万米ドル調達——2ヶ月前にはICOで1,950万米ドル調達

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Bluzelle CTO Neeraj Murarka 氏 と CEO Pavel Bains 氏
Image Credit: Bluzelle

ブロックチェーンを使ったデータベーススタートアップ Bluzelle は今日(原文掲載日:3月29日)、中国のブロックチェーンプラットフォーム NEO の投資部門である NEO Global Capital から100万米ドルを調達したと発表した。

このラウンドに先立ち約2ヶ月前、Bluzelle は ICO(イニシャル・コイン・オーファリング)で1,950万米ドル相当を調達している。また、Bluzelle は2017年8月に、グローバル・ブレイン(日本)、Hashed(韓国)、Kryptonite 1(イギリス)、True Global Ventures(ヨーロッパ)から150万米ドルを調達している。

NEO Global Capital のパートナー Roger Lim 氏は、次のように語っている。

非中央集権型データベース・アズ・ア・サービス(DDaaS)のオラクルになるという Bluzelle の野望を、我々は長きにわたり称賛してきた。この技術は、NEO のエコシステムにおいても重要な部分になるだろう。NEO 上で構築する企業が、自社プロダクトをより強いものにできる信頼性の高いデータベースを手にできるのを楽しみにしている。

2014年に設立された Bluzelle は当初、AIA、Maybank、Temenos などの金融機関に決済システムを提供していた。2016年、同社は中央集権化されたインターネットにデータストレージ・ソリューションを提供すべく、オンデマンドで拡張性のあるデータベースサービスに参入した。同社の DDaaS はブロックチェーンの活用により、欠点を無くし、拡張性やプライバシーを改善し、データの不変性や全体的なパフォーマンスを拡充するソリューションを提供している。

ブロックチェーン技術が現在抱える問題の一つはクエリの処理に要する遅さで、これがブロックチェーン上のアプリやサービスのスケーリングを難しくしている。Bluzelle の非中央集権化データストレージやデータ管理は、Swarm(分散化コンテンツおよびストレージサービス)のような技術を使うことでこの問題を解決し、クエリが迅速に処理できるようになると、同社は説明している。

【via e27】 @E27co

【原文】

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