人工知能を活用したソーシャルメディア分析により、ニュースに関するテキストや写真をいち早く伝えるプラットフォームを提供する Spectee は1日、ディープラーニングを活用して、より人に近い音声で原稿を読み上げたり、会話をしたりできる AI アナウンサー「荒木ゆい」の正式版をリリースした。
同プラットフォームは昨年11月にβ版としてローンチされていたもの。正式版公開により、ユーザは月額9,800円から20回分の音声ファイルがダウンロード可能になり、それを超えた場合は2,450円で5回分のダウンロードが可能になる。
荒木ゆいは、約10万件の実際にアナウンサーが読んでいるニュース音声を Spectee が開発した人工知能エンジンで機械学習し、さまざまなニュースのシーンにおける、より人に近い自然な発音、アクセントやイントネーションを習得し、自動で原稿を読み上げるバーチャル・アナウンサー。バックエンドには、会話の理解に IBM Watson、音声の呼び出しに HOYA の VoiceText を利用している。
この分野では、エフエム和歌山が Amazon Web Services(AWS)の AI サービス Amazon Polly を用いて、AI アナウンサー「ナナコ」が読むニュースや天気予報の放送を始めたのが記憶に新しい。Spectee ではテレビ局およびラジオ局に広く利用してもらうことを念頭に、荒木ゆいが無償で提供される。3月6日と7日、東京・汐留の日本テレビで開催されるクリエイティブテクノロジーラボでは、荒木ゆいが初めて一般公開される予定だ。
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