フェイクニュースは真実よりも広がるーー嘘の方が7割もRTされやすいという結果に【調査報告】

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<ピックアップ:Study finds fake news is 70% more likely to spread on Twitter>

ソーシャルメディア上でのフェイクニュースやヘイト拡散は常々問題になっていて、いわゆる日本でいうところの「クソリプ」に遭遇したことのあるユーザーもいらっしゃるんじゃないでしょうか。

特にTwitterはFacebookやInstagram等と異なって、どうやら他人に文句言ったり嘘を流したりするのに快適な温度感があるようで、それを裏付ける数字がとある調査から浮かび上がってきました。

マサチューセッツ工科大学メディアラボの研究者が実施した調査で、2016年から2017年にかけて約300万人がシェアした12万6000件の話題を分析したところ、Twitter上では真実の情報よりも嘘の方が7割ほど高い確率で拡散(Retweet)されたそうです。

真実性の評価は第三者機関であるSnopesとPolitifactを含む6つの独立したファクト検査機関によってレビューを受けており、テロ、自然災害、科学、都市の伝説、財政情報などの間違ったニュースよりも、フェイクの政治ニュースの方がその傾向が顕著だったそうです。いわゆるトランプ爆誕のきっかけとなった大統領選挙の時期ですね。

調査はTwitterに焦点を当てて実施されたので、他のソーシャルメディアにも当てはまる可能性もある、としてるものの、冒頭に触れた通り、実感値としてもTwitterは自由奔放な印象があります。特に匿名性についてはFacebookなどとは異なり、自由度が高いのがTwitterの特徴でもあり、こういった偽情報多産の要因のひとつでもあります。ICOの詐欺集団には天国なんでしょう。

先ごろTwitterのCEO、ジャック・ドーシー氏も昨年の秋ごろからストップしたままになってる認証アカウントについて復活させたいという趣旨の発言をしているようなので、運営側も配信される情報の質については頭を悩ませているんじゃないでしょうか。

via VentureBeat / Reuter

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