NY発のアジア人婚活サービス「EastMeetEast」、シリーズAラウンドで400万米ドルを調達——AIマッチングシステムを開発、アジア展開を開始

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ロサンゼルスのコリアンタウンに掲出された「EastMeetEast」のビルボード広告
Image credit: East Meet East

アメリカ拠点のアジア人向けデイティングプラットフォーム「EastMeetEast」を運営する East Meet East は今日(原文掲載日:4月12日)、シリーズ A ラウンドで400万米ドルの調達をクローズしたと発表した。参加した投資家は、500 Startups のほか、朝日メディアラボベンチャーズ、DG Lab ファンド(デジタルガレージと大和証券グループが共同で設立)、モバイル・インターネットキャピタル、セプテーニ・ホールディングス(東証:4293)など(編注:このほか、日本向けのプレスリリースによれば APAMAN グループ(東証:8889)、氏名非開示の個人投資家が複数名含まれる)。

調達した資金は、先進的な人工知能マッチングシステムの開発とアジア展開に使われる。

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創業者で CEO の時岡真理子氏は、e27 に次のように語った。

(アジア展開で)最初のローンチはフィリピンになります。EastMeetEast はすでに北米で最大のアジア人デイティングサイトで、英語で運用しています。フィリピン人ユーザには、同じ英語でサービスを拡大することが可能です。また、アメリカの文化やブランドが徐々にフィリピンでも好意的に受け止められるようになっており、(この状況にも)自然に調和します。

マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナムに拡大する計画もありますが、そのタイムラインは決まっていません。まずは、フィリピンで最良の体験を提供していきたいと考えています。

EastMeetEast
Image credit: East Meet East

2014年にローンチした EastMeetEast は、独身のアジア人とアジア系アメリカ人をつなぐデイティングサービスだ。同社はこれまで、マッチングアルゴリズムと英語を話すアジア人コミュニティのニーズに合わせた機能を通じて、これまでに2万人以上のパートナーをマッチしたとしている。

アメリカではアジア系が最も速い速度で人口が増えている民族で、2000年の1,190万人から2015年の2,040万人と72%も成長しています。アジア太平洋地域には45億人超の人々が住み、世界人口の約60%を占めます。近年、この地域でのオンラインデイティングもブームとなっています。(時岡氏)

DG Lab(デジタルガレージ、カカクコム、クレディセゾンのパートナーシップ)とのコラボレーションを通じて、East Meet East は最近、「Love.AI」という AI ベースのマッチングシステムをローンチしている。これは過去のマッチングやコミュニケーションを考慮に入れることで、ユーザ間のマッチングが常に洗練されていくというものだ。Love.AI が学習を深めるにしたがって、ユーザは EastMeetEast 上で、自分に合わない相手をスキップするためにスクロールする時間を減らすことができ、その成果と成功の可能性を高められるようになる。

WestEastDating
Image credit: East Meet East

さらに同社は最近、東南アジアでもアジア人と西洋人の包括的デイティングサイト「WestEastDating(WED)」を立ち上げた。WED のミッションは、アジア人が生涯パートナーを見つけるのを支援することだ。WED は、アジアの文化・言語・伝統を賞賛し、気の合う個人同士が共に集まりつながるプラットフォームを目指す。

WestEastDating は、アジアの文化や価値を愛する、アジア人と非アジア人のための包括的なデイティングサイトです。アジアの文化・伝統・言語に関心がある人であれば誰でも参加でき、自分に似た文化的関心を共有できる人と出会うことができます。注意していただきたいのは、EastMeetEast と WestEastDating のユーザ層は、完全に分かれているということです。(時岡氏)

【via e27】 @E27co

【原文】

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