ゲームチェンジャースタジオ「EDGEof(エッジオブ)」が渋谷に誕生、各界を代表するファウンダー6人が世界を変える事業・芸術・協創を支援

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2018.4.1

EDGEof ファウンダーの6名:(左から)Daniel Goldman 氏、Todd Porter 氏、ケン・マスイ氏、小田嶋 Alex 太輔氏、水口哲也氏、孫泰蔵氏
Image credit: Masaru Ikeda

11日正午更新:EDGEof の PR 会社要望により、マスイ氏と水口氏の肩書を修正。

渋谷を拠点に活動する起業家の中には、ファイヤー通りのタワーレコードの向かい側にあるビルが、新たなイノベーターのハブへと変貌しつつあるのに気づいていた人がいるかもしれない。内装をリノベーションしながらであったが、Hello Tomorrow、UN India / XPRIZE Innovation Meetup、TEDxShibuya といったインパクト系イベントがいくつか開かれていたからだ。

約半年間の準備期間を経て、ゲームチェンジャースタジオの「EDGEof(エッジオブ)」が今日、正式にオープンした。EDGEof のファウンダーは、スタートアップ支援等を行う小田島 Alex 太輔氏、日本内外で知られる有名 DJ  イノベーションプロデューサー ケン・マスイ氏、連続社会起業家の Daniel Goldman 氏、TEDxTokyo 創設者の Todd Porter 氏、ゲームデザイナークリエイティブディレクターの水口哲也氏、起業家で投資家の孫泰蔵氏の6人。EDGEof のロゴデザインは、6人それぞれの向いている方向は違っていても、彼らが集まることで新たな力を生み出すことを模したものとなっている。

EDGEof
Image credit: Masaru Ikeda

EDGEof が初めてパブリックに披露されるオープニングデイとなった4月1日、記者会見で6人のコファウンダーがこのスペース(およびコミュニティ)の意義や展望を語った。Co-creation、Collaboration、Collective など、新しいことをやろうとする人が集まることで、世界を変えるようなアイデアの誕生を加速させようというのがテーマだ。Co-working の元来の意味である共同で仕事をする場にはなり得るが、いわゆるコワーキングスペース(不動産事業として、家賃をとるスペース)としては運営しないと、小田嶋氏は強調した。

ビルは地下・地上階・屋上を含む9フロアで構成されており、各フロア毎にフード、メディア、スタートアップの協創、スタートアップのショールームなど個別テーマが設定されている。水口氏のスタジオも EDGEof 内に設けられ、Synesthesia Lab(共感覚ラボ)にはライゾマティクス慶応メディアデザインらも参加する。ライゾマティクスはこのほか、EDGEof の1F入口の内装デザインも手がけており、渋谷の街の喧騒を歩いてきた訪問者は、入口ドアを開けた瞬間にマジックの世界にワープさせられるかのような錯覚を覚えるだろう。

軽トラで簡単に運べるリビングルームの展示
Image credit: Masaru Ikeda

EDGEof はテクノロジーやビジネスのイノベーションだけに特化しているわけではないので、芸術・文化や研究分野で何か新しいことを始めたい人にも積極的に活用してほしい、とマスイ氏は語った。会員制ではあるが、メディアやジャーナリスト用のスペースも用意されていて、海外からやってきた彼らが EDGEof でシャワーを浴びて、そのまま爽快に渋谷の街へ人に会いに出かけていく、という使い方も考えられるのだそう。このシャワーボックスにも、水再生スタートアップ WOTA の技術が採用されるなど、EDGEof の建物の中にある一つ一つの設備もまた、多分なコンテキストを含んで選ばれていることが特徴的だ。

海外から日本、または、日本から海外——Porter 氏の言葉を借りるなら、Global ⇄ Local および Local ⇄ Local ということになるが——の往来にも EDGEof は積極的に力を貸そうとしていて、マレーシアの CO3 Social Office、シンガポールの SPECTRUM、韓国の FuturePlay などとの協力関係が決まっているそうだ。小田嶋氏によれば、現在何らかの形でパートナーシップを協議している相手先は19カ国に上るそうだ。

<関連記事>

2F の EDGEof Club にあるステージ後ろの窓が大きく、プレゼン時にファイヤー通り側から見ると、あたかも誰かが窓枠に立っているかのように見えるらしい。
Image credit: Masaru Ikeda

EDGEof のビジネスモデルは、大企業やスタートアップからのスポンサーシップを想定しているようだ。これらの企業は協賛することで EDGEof のアセットを活用できるわけだが、従来型のオープンイノベーション的なアプローチとは異なり、EDGEof が用意するプラットフォーム上で皆に乗っかってもらって out of the box thinking project を実施してもらう、「ネバーエンディングなサグラダファミリア方式を目指したい(マスイ氏)」ということだった。

今日開かれたオープニングデイでは、各フロア毎に先進的なテーマのスタートアップ作品が展示されていたり、オーストリア・フランス・マレーシアなどの政府起業支援組織などもブースを出展していたりするなど、さながら少し未来が垣間見られる万博か遊園地のようだった。今後、頻繁にイベントやミートアップが開催されるようなので、読者におかれても折に触れて訪れることをお勧めしたい。

近日中には、東京でどこに行っていいかわからない(どこに頼っていいかわからない)イノベーターの駆け込み所になりたい、というメタファーから、EDGEof の屋上には小さな灯台(サーチライト)が設置される予定だ。通行人であふれカオスの象徴である渋谷駅前のスクランブル交差点からも灯台は臨めるはずなので、誰でも迷わずにたどりつくことができると思う。

EDGEof 屋上には、迷えるイノベーターのためのミニ灯台が設置される予定
Image credit: Masaru Ikeda

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!

----------[AD]----------