3DプリンティングプラットフォームShapewaysが3000万ドルを調達、クリエイター支援を強化へ

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上:Shapeways Machines

様々なプロダクトのデザイン、制作、販売ができる3DプリンティングプラットフォームのShapewaysが、Lux Capitalが主導するシリーズEラウンドで3000万ドルを資金調達した。Andreessen Horowitz、Union Square Ventures、Inkef Capitalもこのラウンドに参加している。

2007年にオランダで創業したShapewaysは、デザイナーが自分でつくった3Dモデルデザインをアップロードできる場を提供している。同時に、プロのデザイナーからのサポートも提供する。クリエイターは素材を選択し、残りはShapewaysが担当する。

ウェブサイトには、クリエイターが直接消費者に自分の作品を販売できる、Etsyのようなストアもある。

上:Shapewaysのマーケットプレース

Shapewaysは、これまで8000万ドルほどを調達してきた。今まさに成長を加速し、3Dモデリングの経験の有無によらず自分のプロダクトをつくり、販売したいと考えているクリエイターのための「完全なエンドツーエンドプラットフォーム」になるというビジョンにつながるサービスをローンチする時期にあると同社はコメントしている。

今回のニュースの2ヶ月前には、短期的CEOであったトム・フィン氏に代わって、新たにグレッグ・クレスCEOが就任したばかりだ。

クレス氏は次のようにコメントしている。

「私たちは、プリントしたプロダクトの数が1000万に達したばかりです。ですが、まだ始まりにすぎません。やるべきことは沢山あります。より多くのクリエイターに成功してもらいたいと考えています。そのために、デザインサービスや3Dプリンティングを超えた製造過程、小規模の事業の立ち上げを支援するなどといったサポートをする予定です」

同社の事業拡大計画の一環で新しくスタートするプログラムは、「Design with Shapeways」という取り組みで、デザイン過程においてダイレクトかつパーソナライズされたサポートをクリエイターに提供するものだ。さらに、消費者がデザインをカスタマイズできる方法をクリエイターに教える、カスタムジュエリーもスタートする予定だ。

クリエイターをターゲットすると同時に、近い将来には消費者にフォーカスしたインターフェイスもローンチする予定だ。まず始まるのは「Spring & Wonder」というジュエリーコレクションだ。「これは、今年発表する予定の数個の自社展示ブランドのうちの一つです。様々なカテゴリーの製品を続いて発表する予定です」と、同社は声明で述べている。

今回のShapewaysの資金調達は、3Dプリント製品に対する需要の伸びを示すものだ。この市場は全体で2022年までに220億ドル規模になると推測されている。実際、ここ最近は3Dプリンティング企業の大型の資金調達が続いていた。それらの企業には、2億ドルを調達したCarbonや、6500万ドルを調達したDesktop Metal、つい最近3000万ドルのラウンドをクローズしたばかりのMarkforgedなどが挙げられる。

(本記事は抄訳になります。)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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