会話からチームワークを見える化するSmart bot「A;」がArchetype Vらからシード資金調達

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Laboratik代表取締役の三浦豊史氏

自然言語処理でチームメンバーの状態をリアルタイム解析するbot「A;(エー)」を開発するLaboratikは4月16日、Archetype Ventures、みずほキャピタル、エルテスキャピタル、Zeroth AI、その他個人を引受先とする第三者割当増資の実施を公表した。調達した資金は総額8000万円で、ラウンドはシード。払込日や株式比率などの詳細は非公開。

これにあわせて同社は開発アドバイザーに早稲田大学大学院教授の大滝令嗣氏、AIプロダクト開発を手がけるCinnamon創業者の堀田創氏が就任したことも伝えている。Laboratikは調達した資金で開発、営業体制の強化を進める。

Laboratikの創業は2015年7月。ニューヨークのR/GAでデザイナーとしてキャリアをスタートさせた同社代表取締役の三浦豊史氏が帰国後、Googleでの勤務を経て新しい働き方に関するプロジェクトを構想したのがきっかけ。Googleで人々が定量的に評価される文化をHR Techに活かせないかと考えた過程で、当初はクラウドワークに関するプロダクトを検討していた。そんな中、彼らのサイドプロジェクトとして立ち上がったのが「A;」だった。

「A;」はSlackのチャットボットとして提供されるツール。Slackのチャンネルに導入すると、チームの会話をGoogleおよび同社独自の自然言語処理でネガ/ポジで判断し、それぞれのメンバーが現在プロジェクト内でどのような状況にあるのかを可視化してくれる。

laboratik

また、相対的な会話量や会話の内容をグラフやテーマごとにソーティングしてくれるので、例えば開発プロジェクトでネガティブな状態にありながら、コミュニケーションが不足しているメンバー、といった存在を教えてくれたり、そのメンバーが興味を持ちそうな話題アイデアを提示する、といった具合に働いてくれる。なお三浦氏の話では、今後、Slack以外のチャット型ツールにも展開を広げるという話だった。

2017年2月にクローズドβ版を公開し、国内外の大手企業を含む800社がテスト利用を続けているほか、直近ではPlug and Play Japanの初回バッチに採択されるなど、多くのアクセラレーションプログラムから高い評価を受けていた。ビジネスモデルは利用ユーザーごとのアカウント課金で、最終的な料金などの詳細はサービスが正式に公開される際に公表される。

 

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