フラットブレッドが作れるロボット「Rotimatic」を製造するZimplistic、シリーズCラウンドで3,000万米ドルを調達

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Rotimatic 本体
Image Credit: Zimplistic

シンガポールに拠点を置くキッチン向けロボティクススタートアップ Zimplistic が本日(4月17日)、シリーズ C ラウンドにて3,000万米ドルの資金を獲得したと発表した。同ラウンドは、Credence Partners と EDBI がリードした。

Zimplistic は丸く平たいパン「フラットブレッド」が手軽に作れるロボティクスデバイス、Rotimatic の製造会社として知られている。

すでにイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、中東、カナダの5つの市場に進出。同社はこの資金を「フラットブレッドを食べる世界人口の25%を Rotimatic ユーザにする」ために使うという。

同社の共同設立者で CEO の Rishi Israni 氏はプレスリリースで、この資金調達を「製品開発における『新時代の幕開け』を告げるシグナル」と称した。

Israni 氏は以下のように語った。

Robert Bosch Venture Capital や NSI Ventures などの既存投資家の皆様、そして Credence や EDBI など新たなパートナーからのサポートを得て、弊社はキッチン業界に革命を起こしたいと考えています。現在までに3万人以上のお客様が日常的に Rotimatic を利用し、1,500万枚以上のフラットブレッドを作っています。Rotimatic はお客様の生活を変えたのです。キッチン向けロボティクスは将来、想像を超える方法で私たちの健康を変えていくと弊社は期待しています。

2015年7月に行われたシリーズ B ラウンドでは、1,150万米ドルの資金調達に成功している。

また、同社は販売開始の1年目に2,000万米ドルの収益を達成したと最近発表した

Rotimatic デバイスは、ヘルシーなフラットブレッドをより実用的な方法で作ることを目的に開発された。一般的にフラットブレッドは、作るのに時間を要する食べ物として知られており、そのため冷凍されたものを使ったり、他の炭水化物で代用されたりすることさえあるという。

Rotimatic を開発するのに8年を費やし、すでに37の特許を取得した。

投資会社である Credence Partners は、Koh Boon Hwee 氏を代表とした東南アジアの未公開株式投資ファンドである。Hwee 氏は製造やロジスティクス、情報通信技術、モバイル機器、サービス会社、消費者部門への投資を専門としている。

もう一つの投資会社 EDBI は、ICT、新技術、ヘルスケア部門などにおいて、「シンガポールの未来ある産業形成を支援」することを目的としている。

【via e27】 @E27co

【原文】

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