ドッグシッターと飼い主をマッチングするアメリカのマーケットプレイスRover.com、ヨーロッパ初となるイギリスに上陸へ

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Image Credit: Paul Sawers / VentureBeat

犬を飼う人とドッグシッターをつなぎ、様々なケアサービスを提供するシアトル拠点のプラットフォーム Rover.com は、ヨーロッパに進出することを明かし、まずイギリスでサービスを開始すると発表した。サービス開始時期は7月になる見込みだ。

Rover は2011年に設立。ユーザは犬の飼い主もしくはドッグシッターとして登録し、長期間の預かりや散歩、ハウスシッター、短時間の訪問などのサービスを依頼・請負できる。

犬の所有は大きなビジネスを秘めている。犬をペットとして飼っている世帯はアメリカだけで全体の36%に上る。一方イギリスでは世帯全体の約30%が犬を所有しており、2世帯に1世帯が何かしらのペットを飼っているという。このような実入りの良い業界で活躍すべく、同社は Menlo Ventures、TCV、Madrona、Foundry Group などのベンチャーキャピタルからこれまで1億5,000万米ドル以上の資金を調達してきた。

しかしイギリスでは、Rover.com と類似したサービスが存在している。そのうちの1つである DogBuddy はすでにイギリスだけでなく、ヨーロッパ7ヶ国に進出を果たしている。現在運営している北米市場を越え、 DogBuddy のような競合他社に打ち勝つため Rover.com は昨夏6,500万米ドルの資金を確保した。

同社の CEO である Aaron Easterly 氏は、ヨーロッパ進出に関して以下のように述べている。

アメリカとカナダで100万人に及ぶドッグオーナーをサポートしてきた長年の経験をベースに、ヨーロッパの皆様が待ち望むサービスを提供できると Rover は確信しています。今こそ、弊社の活動範囲を広げる絶好の時なのです。

イギリス以外のヨーロッパ進出に関しては、まだ明らかにしていない。

アメリカ国内でも多数の競合他社が存在するが、Rover.com はペットシッター関連企業の中で最も認知度の高い企業の1つとして台頭している。昨年3月には、同じ業界の DogVacay と合併を果たした。DogVacay は潤沢な資金を持つ企業であり、5,000万米ドル近い資金を調達していた。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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