インドの中小・零細企業向けAI金融マッチングプラットフォーム「Rubique」、日本のリクルートなどから資金を調達

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インドを拠点とするオンライン金融マッチメイキングプラットフォームを運営する Rubique Technologies は、日本のリクルートとロシアの VC 管理会社 Emery Capital がリードするラウンドで、金額非開示の資金調達を行なった。このラウンドには、インドの Blacksoil Group と既存投資家の Kalaari Capital が参加した。

調達した資金は、Rubique の技術および分析能力を強化するために使われる。同社はまた、小規模企業へのリーチを開拓し、一方でまだリーチできていない零細企業へのリーチを獲得すべく、同社のクレジット製品の取扱を拡大しようとしている。

Rubique は、ローン、クレジットカード、保険製品を通じて、簡単かつスピーディーな方法で、顧客のライフサイクルにおける、あらゆる金融需要を満たすというビジョンのもと、2014年11月に設立された。人工知能を使ったリコメンデーションエンジンを備えたマーケットプレイスは、金融機関のシステムと連携してリアルタイム処理や顧客のオンライン承認の機能を提供している。

Rubique は、同社のソリューションが処理時間を提言するだけでなく、複数のデータポイントで実施されるデータ分析が将来予測や信用力評価の改善にも寄与するとしている。同社はこれまでに260以上の製品に関連し90以上の金融機関と提携しており、マーケットプレイスを通じて総額267億インドルピー(約438億円相当)の貸付を行い、82,000件のクレジットカードを配布。これまでの売上総額は4億7,000万ルピー(約7億7,000万円相当)に上る。

Rubique が使うブロックチェーン、ビッグデータ、AI といった先端技術は、複数のデータポイントを分析することで顧客の信用力を評価し適切な金融商品を提供しており、ローン評価システム上では人間の手による労力を排除している。同社は最近データせサイエンスチームを立ち上げ、このチームは顧客のデータと銀行のクレジットポリシーを活用することで、個々の顧客のニーズやプロファイルに合ったリストが提供できる、独自の AI マッチメイキング/ランキングアルゴリズムを構築した。これらの機能は、承認率の向上、顧客満足の向上、金融パートナー各社への送客という点で優位性を保っている。

1960年に設立されたリクルートは、企業と消費者をつなぐプラットフォームを構築・提供している。東京に本社を置く同社は、人材、教育、住宅、不動産、結婚式、旅行、自動車、食事、美容といった分野でさまざまなサービスを提供している。現在の従業員数は45,000人以上で、60カ国以上で事業を展開している。

【via e27】 @E27co

【原文】

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