自宅で糖質制限ができる料理デリバリサービス「NOSH」が正式ローンチ、ニッセイ・キャピタルなどからシードラウンドで約3億円を調達

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2018.5.15

「NOSH」で提供される料理(一部)
Image credit: Miraie

大阪を拠点に、糖質制限ができる料理デリバリサービス「NOSH(ナッシュ)」を開発・提供するミライエは15日、シードラウンドでニッセイ・キャピタルと創業者メンバーらから約3億円を調達したことを明らかにした。同時に15日から、NOSH のサービスを正式ローンチさせる。

ミライエは2016年、連続起業家の田中智也氏らにより設立。田中氏は以前、葬儀社検索の最適化サービスを提供するユニクエストオンラインを創業した人物だ。情報の非対称性などに起因する社会課題を解決するビジネスに傾倒してきた彼は、今回取り組む課題として「健康」と「食」というビッグテーマを選んだ。

糖質ダイエットという言葉が聞かれるようになって久しいが、実際に家庭内や外食で糖質を避けて料理を選ぶのはなかなか難しい。摂取カロリーだけを考えて料理を選ぶと、糖質を多く含む食品に偏ってしまう。過剰な糖質の摂取は中性脂肪を増やす原因になるだけでなく、糖尿病や高血圧といった生活習慣病を誘発する原因にもなってしまう。

ミライエでは独自に、低糖質・高タンパク質・低塩分でありながら、低価格で提供可能な弁当プレート、リゾット、間食メニューを開発。ユーザはオンラインやオフラインでオーダーし、冷凍宅配便で自宅やオフィスに料理をデリバリしてもらうことが可能だ。電子レンジや湯煎などで加熱するだけで、栄養バランスがよく美味しい食事を簡単に用意することができる。

冷凍された状態で自宅に届く「NOSH」の料理プレート
Image credit: Miraie

NOSH は昨年10月のローンチ以降、選択可能なセットメニューがまとめて届くサブクスクプションサービスとしてでベータテストを続けてきたが、「魚料理を避けたい」などユーザから料理の好き嫌いに関する声が意外に多かったため、先ごろ、メニューをユーザ本位で自由に選択できるサービスにリニューアル。サービスの本格稼働に向け、多品種少ロットで料理が製造可能な食品工場を4月に買収し、シェフ4人・パート数十名で月間20万食まで製造できる体制を作り上げた。

ミライエは全国展開する大手ジムやフィットネスクラブ数社と手を組み、これらの施設の会員が自宅で手軽に料理デリバリを受けられるようにした。健康意識の高い層をターゲットにした販売チャネルの開拓が功を奏しているようだ。食から健康やダイエットへのアプローチという点では、「OFFICE DE YASAI」を運営する KOMPEITO がフィットネスジム大手「ライザップ」と提携したのが記憶に新しい。

生活習慣病が死亡原因の約6割、医療費の約3割が占めると言われる中、食を見直すことから健康を手に入れることは、国や健康組合の財政圧迫の軽減にもつながる。この分野の事業参入には、民間企業や個人の関心だけではなく、公的組織の後押しも期待できるかもしれない。

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