Amazon好きでもファッションは買わない?ーーその理由とは【米調査】

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<ピックアップ:No one buys clothes on Amazon because they’re fashionable>

Amazonの便利さは語ることもないぐらいですが、かといってオンラインコマースの全てがここで完結することもありません。先日掲載したこちらの記事にもある通り、購入すべきものが決まってる、もしくは「飲料水」のように何を購入してもそこまで変化がない日用品の購入体験は優れていますが、定性的な要素の強いものはまだまだ付け入る余地が残されています。

その最たるカテゴリがそう、「ファッション」。キーワードで探しにくいアレです。

これに関連してQuartzにAmazonのファッション購入層についての調査が掲載されていたのですが、Amazon好きでもここでは積極的な購入対象にならないようです。モルガン・スタンレーが実施した2018年3月の調査で対象は米国在住の1103名。そのまま記事の該当箇所を引用するとこんな結果でした。

  • プライム会員は他の一般購入者よりAmazonでファッションを2倍購入する
  • 18〜34歳は他の年齢層よりもファッションを購入する確率が高い
  • 購入アイテムはカジュアルトップが68%でトップ、下着が24%で最下位
  • 購入動機は「Amazonが簡単便利だから」が28%でトップ

面白いのはAmazonをファッションセンスのある購入サイトと「見なさない」と回答した人の割合が20%にも及んでいたそうで、2017年の調査に比較して3倍に跳ね上がっているそうです。明確な理由についての記述はありませんでしたが、Amazonで購入「しない」と回答した人の37%に「やはり試着したいから」という理由が挙がっている点には注目したいところです。

これは別にAmazonだからというわけではありませんが、オンラインでのファッション購入にフィッティング問題(サイズ違いによる返品リスク)があることは明確でしたから、そう考えるとZOZO(社名をスタートトゥデイから変更予定)のZOZOSUIT戦略は本当に「今」って感じですね。おそるべし。

もちろんAmazonもバーチャルフィッティングなどについて企業買収や研究開発を進めているようですが、どうでしょう、やはりブランドについては国産ZOZOをはじめ、Zalandoや日本にも展開しているASOS、Yoox、Farfetchなど専業系がこれからも更に伸びてくるように思えます。

まあ、何にせよAmazonに全部持っていかれるのも面白くないので、このカテゴリについては別の体験を提供してくれる(できればZOZO)企業に勝ち取っていただきたいものです。

via Quartz

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