インドのオンライン決済大手Paytm、Alibaba Pictures(阿里巴巴影業)からオンラインチケットプラットフォームTicketNewを4,000万米ドルで買収

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Bollywood via Flickr by Mr Bao

インドに拠点を置く m コマース・オンライン決済会社大手、Paytm が同国のオンラインチケットプラットフォーム TicketNew を4,000万米ドルで買収したと複数のメディアが報じた。

昨年6月、中国の e コマース最大手である Alibaba のエンターテインメント部門 Alibaba Pictures Group (阿里巴巴影業)が、TicketNew の株式の過半数を1,870万米ドルで取得していた

ソフトバンクや Alibaba(阿里巴巴) から支援を受けている Paytm は、この買収で BookMyShow など大手の競合他社(特に南インド)に対する競争力の強化を図っていくとしている。

Paytm の CFO である Madhur Deora 氏は、以下のように語っている。

TicketNew のリーダーシップの下で、弊社は3億人以上の顧客を(TicketNew と)提携する映画館とつなぐよう努めています。そして、映画館の稼働率や収益向上を支援するため、さらなる投資を行っていきます。

TicketNew は2007年、Ramkumar Nammalvar 氏、V Sasi Raman 氏、Ravishankar Ramanujalu 氏によって設立された。インドのオンラインチケット分野では BookMyShow に次ぐ2番目の規模を誇っており、現在300都市以上で活躍を見せている。同社は1つのスクリーンしかない小規模シアターや映画配給会社、制作プロダクション、イベントをユーザと統合させている。

TicketNew の主力商品は「Box Office」と呼ばれるもので、映画館運営の最適化をサポートするサービスだ。さらに、モバイルアプリやカスタマイズされたウェブソリューションも映画館に提供している。同社はチケットを予約したエンドユーザから手数料を受け取っており、映画館のオーナーからはソフトウェアのインストールやアプリ開発に対する手数料を取っている。手数料はいずれも低額だ。

香港とシンガポール証券取引所への上場を果たした Alibaba Pictures はこの数年間、国内市場を越えたビジネスを展開している。現在、ロサンゼルスにオフィスを構えており、今後アジア太平洋地域においても事業拡大を狙っていくという。

2016年7月、Alibaba Pictures はテレビ・映画制作チェーンの資産形成を目的に、3億米ドル規模の投資ファンドをローンチした

【via e27】 @E27co

【原文】

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