10秒献立作成アプリ「タベリー」がAndroid版リリース、「2月にもう完成していた」が公開しなかった理由

by SuzukiSekiko SuzukiSekiko on 2018.5.21

Uv-0Qcem.jpg
同社のチームメンバー :中央左が取締役CTOの石川洋資氏、中央右が同社代表取締役CEOの矢本真丈氏 / 同社提供

10秒で献立作成できるアプリ「タベリー」を運営する10Xは5月21日、同アプリのAndroid版リリースを発表した。ダウンロードは無料でAndroid5.0以上に対応している。

タベリーはアプリ上で提案される主菜・副菜・汁物のレシピを選択していくことで、1食分の献立を約10秒で作れるアプリ。料理研究家や料理教室から提供される6000件以上のレシピが、1回に4レシピずつ提案される仕組みになっている。月間5万件の献立が作成されており、アプリのダウンロード数は数万DL、週3〜4回利用するユーザーもいるそうだ。

Android版の公開以前にリニューアルを重ね、「半年間で20ほど追加した機能を10機能以上なくした」と話す同社代表取締役の矢本真丈氏。昨年12月にサービスを公開したばかりにもかかわらず、機能を減らし続ける開発体制について同氏に話を聞いてみた。

「タベリーは、もともと意思決定や買い物が面倒、という課題を解決するためのアプリなので、メインの機能をより簡単に使えるように機能を削っています。毎週アップデートしていますが、はじめから削ることも想定内で、ユーザーが複雑に感じる部分を排除し、逆に見えないアルゴリズム部分を強化しています」(矢本氏)

d30588-1-621358-1.jpg
リリース時に紹介されていた画像右の「みんなの投稿」は既になくなっている

具体的には、「人が作っている献立は作りたくなるかもしれない」という仮説で作られたSNS機能やアプリのファーストビューであったカレンダー表示もなくなっている。その他、検索の条件指定、あまりモノからレシピを探す機能も削除された。

逆にカロリーを計算するためのデータ精度の向上やレシピを評価する仕組みといった「当たり前だけど、ちゃんとやってくるところが少ない」アルゴリズム部分に関しては追加や改修を進めている。

「データ検証を重ねる中で『シンプルなつもりでもユーザーにとって複雑だった』部分は発見されるので、ファクトやユーザー行動に基づいて改善していきます。たとえば買い物リストはリリース後によく使われていたので、グループ機能や共有機能を追加した結果、数百UUを保持する機能になりました」(矢本氏)

Androidは「2月に完成していた」

同氏は、アプリの正式リリース時の取材で「2、3月頃にAndroid版をリリースする見込み」と話していた。実際、その時点でAndroid版を公開する準備は整っていたというが、あえて公開しなかったそうだ。

「ユーザーが増えすぎるとデータが濁ってしまうので、まだiOS単体で価値を上げられるフェーズと判断し、公開はしませんでした。開発を進めていたので、正直着手前に僕が意思決定できればよかったのですが、リリース後のユーザー行動や分析結果を踏まえてユーザーが満足する状態をまず作ろうということになりました」(矢本氏)

同氏は、2018年4月にスクリーンショットだけを選んで1タップで削除できる「スクショケシ」というプロダクトを仮説検証的に公開し、「1on1で問題と明確につながるプロダクトはユーザーに使われる」結果になったそうだ。実際、iPhoneの写真アプリ内でも5回のタップで同様の作業は可能であるが、「わかりやすく課題を解決できる」ことが重要であると同氏は話す。

今後はレシピの拡充を実施し、選択率の高いレシピの充実を目指すことで「実際にタベリーを見て料理を作る人」を増やしていく方向性だ。

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!

----------[AD]----------