ロボティクス配送スタートアップのMarble、シリーズAラウンドでTencent(騰訊)などから1,000万米ドルを資金調達

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Marble チーム

新興ロボティクス・スタートアップの Marble は、シリーズ A ラウンドで Tencent(騰訊)、Lemnos、CrunchFund、Maven Ventures から1,000万米ドルを調達した。

サンフランシスコを拠点とする同社は、Yelp と提携して昨年4月に自律走行の出前ロボットをデビューさせ、その後、DoorDash との提携を発表した。サンフランシスコにある地元レストランとの実験では、注文された料理が配送ボットの荷物スペースに入れられる。注文主は配送ロボットが到着すると、アクセスコードを使って開錠する仕組みだ。

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DoorDash と提携した Marble
Image Credit: Marble

2015年に設立された Marble はこれまでに500万米ドルを調達しており、今回の1,000万米ドルと合わせて、技術のさらなる発展とアメリカ国内の新たな地域への進出に活用していくとしている。実際、すでにサンフランシスコから東海岸へと事業を拡張しており、年内には第二世代モデルのロボット展開を予定している。国内の他の都市でも利用されるようになるだろう。

さらに同社は、「ラストマイル物流」にも大きく注力していく予定があるという。料理だけでなく、医薬品や幅広い小売商品の配送を視野に入れている。

Marble の CEO 兼共同設立者の Matt Delaney 氏は以下のように話している。

商品を顧客の玄関先まで配達する方法には、大きな変化がありませんでした。荷物の盗難、注文のキャンセル、不在配達といった、e コマースエコノミーを悩ませている物流の問題を解決するような、効率的、持続可能的なサプライチェーンモデルに移行していく必要があります。自動運転車の実用化までにはまだ何年もかかるところ、私たちのロボットが今のニューエコノミーを短期的に再構築できる可能性があるのは嬉しいことです。

投資家として Tencent を迎えることは、Marble が持つ人工知能(AI)の野望の実現に向け大きな力となる。Tencent は最近、同社が持つ AI 研究の実用化を目指して、中国で最新のロボティクス研究所を開設すると発表した。同社は中国の Ubtech のほか、以前にはカリフォルニアを拠点とする教育ロボット企業の Wonder Workshop など、ロボティクスに特化したスタートアップに投資している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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